笙野頼子さんへの共産党からの返信

笙野頼子さんが寄稿された、Female Liberation Japan「共産党の見解証拠写真」のパソコン画面に映されたメール本文を、以下に文字起こししました。
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この間、たびたびメールをいただきながら、お返事に時間がかかってしまい、申し訳ありませんでした。

送っていただいたものは、長文のご提言も含め、すべて読ませていただいています。笙野さんのご不安、ご懸念は理解し、受け止めているつもりでおります。

SNS上でのやりとりはどうしても先鋭化してしまいがちですし、言葉尻をとらえたり文章をゆがめたりして攻撃してくる人たちがいますので、私たちとしては現在、このテーマについてはSNSでの発信は控えているところなのですが、笙野さんがおっしゃる「女湯侵入派」や、それらの存在を怖いと表明する女性のツイートを「TERF」「差別者」とひとくくりに決めつけて糾弾するような意見に、私たち日本共産党が与するものではないことは、明確にお伝えしたいと思います。

日本共産党は綱領に、「性的指向と性自認を理由とする差別をなくす」と明記しました。私たちがこれを盛り込む過程で念頭に置いた「トランスジェンダー」は、「身体の性と心の性が違う人」のことであり、「女湯に入りたいなどの思惑から女性を自称する男性」などまで含めてはおりません。
また、綱領に掲げた「ジェンダー平等」も、笙野さんがご懸念するような「男女(女男)平等」をあいまいにする立場ではなく、両性の平等を真に推し進め、さらに広い視野で取り組んでいこうとの決意から使っているものです。

このメールだけで十分ご説明できるとは思いませんし、私たち自身もまだ研究途上ですが、今後もいただいたご意見をしっかり受けとめ、党としての政策を深めていきたいと思います。

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