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お礼参り







二年半ぶりの福岡県糟谷郡篠栗町。
空海縁の地として88カ所の霊場が町の中に在り、お遍路文化と豊かな自然に恵まれた町。町の人も外から来た人でも目が合えば挨拶を交わし、気さくに話かけてくれるあたたかい町だ。
ファスティング宿の若杉屋を訪れた事からこの町とのご縁が始まり、写真を真剣にやっていきたいと思わせてくれた町でもある。
今回で六回目の訪問。
「おかえりなさい」と出迎えてくれる人が居ることで、行く度に土地とのご縁が深まるみたいに、篠栗の存在が大きくなっていく。



前回は5泊して、篠栗四国八十八カ所霊場をお遍路で巡り結願した。
その時に撮った写真をアルバムにしたものを、ブルーのプレハブハウス、篠栗町観光交流拠点339Reに置いてもらえていると聞いていた。
もと若杉屋のおかみが講師をしているヨガ&足助體躁に誘ってもらい、一押しの美味しい玉子サンドがあると連れて行ってもらった339Reで、こっそりこっそりとアルバムを確認して写真に収める。


一押しの玉子サンドを持たせてもらい、次の予定の場所まで送って頂き、土地と自然に交わりに行く。
二年半前に無事結願出来た事と、人とのつながり、ご縁のお礼を伝えに、弘法大師がご本尊である若杉奥ノ院へ向かう。



写真を撮りながらだと予定の倍近く時間がかかる。
以前の失敗を踏まえて、写真はほどほどに進む。
山の上は雪が残っていて、坂の勾配が想像以上に急で、Googleマップの示す方はひたすらに雪だけで何もある気がしなく不安になり、ピンクの紐が付いた木を見つけて安心する。
一分でたどり着くと記された数字が一分のまま十分以上歩いて、見覚えのある石像を見て安堵する。
弘法大師のご本尊にカメラを向ける事が出来ず、空海の絵を収める。
帰りはカメラをリュックに封印して、ひたすらに滑らないように、暗くなる前に下山することに集中する。
雪道を踏ん張って下山したことによる(ヨガも少々)筋肉痛が半端ない。
過去一番の筋肉痛と篠栗のあたたかさの余韻に耽る。


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