ガイナックスで思い出した話
今の部署はかなり仲が悪い(そもそも会話が一切ない)んだけど私がある日バイトの男の子と少しエヴァンゲリオンの話をしていて、その人はその時近くにいて、話を恐らく聞いていたんだと思う。
次の日から、その人はガイナックスのマグカップを会社で使い始めた。
ガイナックスのマグカップ。
GAINAX とロゴが描かれたマグカップ。
「マグカップって、どこに置けば邪魔じゃないです?」と聞いてきた。
GAINAXのロゴを不自然にこちら側に向けて。
私は自分のことを特にコミュニケーション強者だとは思わない。好かれるときは好かれるが、嫌われるときは嫌われる、ごくごく普通のコミュニケーションレベルだと思っていたけれど、
私だったら、「僕もアニメ好きです」と伝える為にGAINAXのマグカップを会社で使いはじめる、という手段はおそらくとらない。
だからってこんな時、
「え!GAINAXのマグカップじゃないですか!」
とも、言わない。
(GAINAX…)
と、思うだけ。
GAINAXのマグカップを持っている男
(GAINAX…)とだけ思う女
この瞬間は、人類にとっては小さな一歩だが我々にとっては大きな飛躍である。わけもなく、そのまま数年が経過する。
これからまた、数年がこのまま経過するのだろう
GAINAXのマグカップは、いつのまにか家に持ち帰ってしまったようだ
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