感想、

昨日、狂四郎2030を久しぶりに全巻読んで、
(めちゃくちゃ面白い…)と思った。
(めちゃくちゃ面白い…)以上です。

金曜に、3人の人間が集まり、中野で飲んでいた。
①ライター業の男
②とにかくかわいい女
③私
の構成である。
①が「感想って、書ける?」と聞いてきた。
②③「感想って、なに?」
①「映画の感想をネットで書くとか」
②③「感想…?」
①「俺、書けないんだよね」
②③「感想…?」
①「感想を書く前提で観たり読んだりすれば書けるのかな?」
②③「感想…?」
①「あ、もういいです。」
②③「感想…?」
①「感想…」
②「思慮…?」
③「シリョ?」
①「しりょ?」
②「思慮」
①③「思慮!」
①②③「普段使わない言葉って、新鮮だね!」
アハハハハ アハハハハ

確かに私は感想って、書かないし、書けないな、と思ったけど、

「考えさせられる」
とかだけ言うより1000倍マシだ、とも思った。考えさせられるなよ。

東野圭吾の『悪人』の感想を今も覚えている。
「人の心は複雑で、男と女はもっと複雑だ。」と、書いている人がいた。最悪だ、と思ったから今も覚えている。べつに東野圭吾は好きではないけど、自分が東野圭吾だったらこんな感想を書かれたら冗談じゃないよ、とか、でもあの小説自体がその程度の話でもある。とか。

たぶん、そのせいだと思う。

「こんな感想書かれたら冗談じゃないよ」
と思った。
それがもう、自分が背負った十字架なんだろ。

あーあ、私は一生、感想を書かない。
全部、東野圭吾のせいだ。


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