殺さない彼と死なない彼女、という漫画

かなり前に友達から「面白い漫画ある?」と聞かれた時「殺さない彼と死なない彼女、ってのがすごく面白い」と私が言ったらしく、今日になって突然「読んだ。すごく良かった。本当にすごく良かった」と言われて「おすすめを聞いてこんなに時が経ってから読むパターンあるんだ」「あるんだよ」「あるんだね」「本当にすごくよかった」って、で、私ももう一度読んでみたら、改めて、驚くほどに、良かった。

今の10代20代の女の子は殺さない彼と死なない彼女を読んでいる。

(私が10代のころ、知らなかっただけとかじゃなくて、たぶんこんなもの、なかったな)

と思う。

もし10代でこういうのを読んでいたら、どうだったんだろう。

わからない。
読んでいたら、どうだったんだろう。

私が10代の頃は全員が寄生獣を読んでいた。
嘘じゃなくて、本当に全員が寄生獣を読んでいた。
「意識が薄れていく…妙に眠い…それなのに孤独感だけがくっきりと大きく…

これが…死か…」

というシーンについて友達と
「岩明均は一度死んだ事があるんじゃないか?あの『死』の感覚は『死』を実際に知っているとしか思えない」
みたいな事をよく話していた。

なんで?


うーん、若い人には面白いんだろうけど、ってものはたくさんあるけど
(若い頃にこれを読みたかったなァ…)って思うもの、あんまりないから、

すっごいなァ……

と、思いました。

おわり


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