母と電話をした話

母から「パソコンでわからない事があるから電話をしてもいいですか」とLINEがきて 母と電話をするという習慣が皆無な私は「10分後にこちらから電話します」と返信し(え?電話?第一声は「やあ!」でいいのかな。パソコン?本当は私がゴールデンウィークに帰省するかを知りたいとか?まさかの、娘の声が聞きたくなったとか? いやまさか、本当にパソコンが壊れたんだろう、でもそんな急いで何とかしたいことが発生するようなパソコンの使い方をしてる?してないよ。じゃあ何。もしかして母娘の最後の会話?いや多分元気だし、でもわかんないよこれが最後の会話になる可能性はゼロではない。何を話す、「産んでくれてありがとう。あまり幸せそうには見えないかもしれないけど意外と多幸感に溢れた日々を生きているよ」とか、言う?言わなくていいだろ。でも言葉にしなきゃ伝わらないこともある。言葉にしなきゃ伝わらないことなんてある?誰が言ったの、言葉にしなきゃ伝わらないこともあるって、誰が言ったんだっけ?インターネットだ。じゃあいいや、でもどうしよう。もう10分経ってしまった)
母「はい」
私「やあ」
母「ああどうも」
私「パソコンが?」
母「ああ!もうさっき治ったの。大丈夫」
私「そお」
母「じゃあね」

そうですか。まあ、自分が意外と多幸感に溢れた日々を生きているらしいことを確認できたのでよかったです。長生きしてネ。(しかし長生きしてネ、というのは完全にこちらのエゴである。でも長生きしてネ)

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