2019年の夏
夏はあんまり好きじゃないんだけどもう慣れた。
暑さに慣れたわけじゃなく(本当に嫌だな)と思うことにもう慣れた。
なるべく暑さのことを考えないようにぼんやりと日々を過ごしていたら10年近く何だかんだで仲良くしていた人とうっかり絶縁してしまった。私は男女のことは宇宙のこと以上によくわからないので元々あまり考えないようにしていたし悲しいでもなく反省もなく
(相手の心にちゃんと向き合って関係性を維持することが出来る人、本当に凄いな)なんて人ごとのように思った。私に人と関わる意味、あるのだろうか。
心配することが出来ない。「支える」みたいなことがわからない。人の気持ちがわからないわけではない。むしろ、わかる。よくわかる。わかったうえで、これだよ。向こうからしたら(この人だけは大丈夫だろう)と思っていた唯一の女から突然火のついた弓矢を放たれたようなものだろう。
まさにワイルドファイヤー ※ゲームオブスローンズ内で使われた燃える液体 一本の火矢で一帯は火の海と化す
キングズランディングの防衛に用いられた
(まさにワイルドファイヤー……)と、思った。
最後の感想が
(まさにワイルドファイヤー……)
(まさにワイルドファイヤー……)じゃねえんだよ
来世は虫に生まれ変わって静かに生きるよ、そしてすぐに鳥に食われる。
それで許してほしい。許せないなら、忘れてほしい
大草原の小さな家で、インガルス家の近所の家族の余命僅かな母親が遺書に
『私を思い出す時は、笑って。悲しんだり、泣いたりするならいっそ、忘れてください』
とだけ、書いた。
遺書ではないけれど私は『虫に生まれ変わるから許してくれ』と書いている。
なぜこんなにも違うんだ。
あーもう、嫌になるよ、自分が。今さらだけど
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