討ち入りの日に
わたしは小学校高学年のころから時代劇が好きなのですが。
本日12月14日は討ち入りの日ということで、いや、旧暦だから今の暦とは違うんだけどさ、とにかく忠臣蔵関係の映画を見ようと思って、先日時代劇専門チャンネルで放送されたのを録画しておいた『赤穂浪士』を見ました。
1961年の映画です。いまから60年くらい前。大佛次郎の小説が原作のようです。討ち入りに参加した四十七士のことを赤穂浪士と呼ぶのは、この小説から始まったという話です。ちなみにわたしは歴史好きですが、ガチの歴史好きの方々と比べるとまだまだ知識が浅く、赤穂事件のことも詳しくは知りません。えなりかずきは、四十七士全員の名前を暗記しているとか某テレビ番組で言っていましたが、ガチの人はそのくらいなのです。
映画は、主演が片岡千恵蔵。大スターですね。とは言っても、わたしはよく知っているわけではありません。『笑点』で林家木久扇師匠がたまにモノマネをしていますが。片岡千恵蔵といえばわたしにとっては、大岡越前のお父上役ですかね。
吉良上野介は月形龍之介。名優らしいですね。彼の演じる吉良はさすがに憎らしい。
浅野内匠頭は大川橋蔵。銭形平次ですね。ただ、この人の銭形平次は見たことあるんだけどそんなに馴染みがないんですよね。世代的に平次親分は北大路欣也か村上弘明なので。
ほかにも大スター共演ということで、北大路欣也のお父さん、市川右太衛門も出ています。かつてわたしが北大路欣也主演の『旗本退屈男』をテレビで見ていたとき、大正生まれの祖母が「市川右太衛門のほうがよかった」と何度も言っていて、うるせえなと思ったものでした。
近衛十四郎と松方弘樹が親子で出演していました。敵陣営どうしでしたけど。いや、松方弘樹が若い。大石内蔵助の息子の役でしたけど、当初は前髪があったような役です(子どもだったっていうことだよ)。中盤で元服を許されます(大人になったってことだよ)。近衛十四郎の息子には松方弘樹と、目黒祐樹という人もいますよね。親子3人、全員姓が違うのも興味深いです。目黒祐樹だけは本名なんでしたっけ。
里見浩太朗も出ています。若いです。上杉家の殿様です。米沢藩でしたっけ。吉良上野の息子らしいですね。
ほかにも萬屋錦之介とか大河内傳次郎とか、すごい人がどんどん出てきます。
ただ、個人的には名前を聞いたことがあるけど顔がよくわからんという人ばかりです。これが2時間半。細かいことをよく知らない忠臣蔵のストーリーをこんなに長い間見ていられるのかと不安だったのですが。
正直に言って、おもしろかったです。全く飽きることなく見ていられましたね。当時としても大ヒットしたらしいです。
CATVの録画だからもしかしてと思ったら、字幕を出すことができました。おかげで理解が進む。耳で聞くだけだったらよくわからない言い回しが多かったですし。
300年くらい前の話なんですけど、現代でも通じるのはやはり普遍的な要素が含まれているということでしょう。
ただ、この映画はネットではそんなに評判がよくないようですね。
描き方がストレートすぎるし、さまざまなエピソードがかなり簡略されている、という評価のようです。個人的には、最後に吉良をぶっ殺す(汚い言葉でごめんなさい)シーンがなく、内蔵助がいざ斬るぞというところで場面が切り替わってしまうのが残念ではありました。
でもやっぱり、そりゃ欠点もいろいろあるでしょうけど、おもしろかったですね。ストレートなのは、長所にもなりますから。
これを機会に、赤穂事件についても詳しく知りたくなりました。
ちょっと勉強してみます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?