私の人生の目標について

ペンローズの「皇帝の新しい心」を読んで思うことがあったので記事に残しておく。

私の人生における基本的なモチベーションはきっと大きく二つに分けられる。それは

何かを理解したい

何かをできるようになりたい

である。

それにそれぞれ音楽だったり、科学だったりがついてくる。

そうするとこんな感じの目標が見えてくる

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座学だけでは演奏家にはなれない、演奏の練習が必要であり、両輪のバランスが大事である。

コードを実際にガリガリ描いていかないとスーパーハッカーにはなれない。

往々にして「できるようになる」には時間がかかる。これは脳や神経や筋肉、つまりハードウェアを変化させる行為だからである。ペンローズ風にいうとアルゴリズム的な作業であり小脳がこれを負っている。ひとたび回路が完成すれば意識の介在なしに作業が行える、むしろ意識が邪魔になる。

対して理解したい、作業には意識が必要になる。私もペンローズに同意する立場なのでおそらく脳のどこかに非決定論的な機関、量子揺らぎを反映させる回路があり、自由意志を生んでいる。我々はこれにより非アルゴリズム的な、知の探究という作業を行うことができる。しかし、本当の理解につなげようと思うと、知識の積み重ねが必要であり、基盤となる知識が苦労なく思い出せるようになっていないといけない。これはアルゴリズム的な作業となる。

自分が今どちらの作業をしているのか、という意識を持って取り組む必要があると感じている。

追記:わかるとできるは違う、という言葉を見かけた。まさにそのことである。

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