青春終わり
10月21日
長き12年にわたる青春が終わった
ライブハウスへ、高校生の時から好きだったバンドを見に行った。
当時の友人の「札幌の後輩でクソ生意気なガキバンドがいる」という一言で彼らを知った。その頃SNSでも話題になっていて、所謂流行りのオシャレ音楽でもなく、単純なコード進行で、わかりやすく、平たく言うとダサく。「岩を揺らす」というロックの語源そのものを体現するような素晴らしくシンプルな楽曲が多かった。
メジャーデビューした時も 映画やアニメの主題歌のタイアップをした時も アイドルみたいな変なプロモーションが増えて活動休止した時もずっとずっと聴いた。
ヒコーキにのって渋谷のライブにも行ったし、行き慣れないフェスにも足を運んだ。
そのバンドの歌詞を書いているかたに憧れて、しつこく話しかけて友人になったり(今考えるとキモい)、たくさんのうつくしいものに出逢った。わたしはこのバンドの追っかけではない。ただ単に「どうしてこんなに私の心の中そっくりそのままみたいな歌詞なんだろう」と思って聴きかじってきた。世の中への漠然とした不安や違和感とか、自分をつくってきたすべてを慈しむ気持ちとか、故郷の懐かしさ、思春期のモヤモヤした感情の揺らぎも全部わかる。
未熟な子供の頃に聴いていた音楽だけど、12年を経てもずっと好きだ。
地元でとてもいいライブをしてくれた翌日突然解散してしまったけど、潔い幕引き最高でした。オトナは何か辞める決断をする時、だらだらと周りに相談したりお別れムードを漂わせたりするものなのに。
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いつだってこのお兄ちゃん達に救われていた。
なんか、楽しい時間をありがとうございます。
ずっとそこにあるものなんてないから だから美しいとあなたは言ったのです。離さないで邪魔しないでぎゅっと抱きしめて、消えかけそうな日々よ うたかたの日々よ。
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