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RollingStone Japanのレオ記事で泣いた

(2021.12.29付 ふせったーに書いたものをnoteに収納した記事です)

RollingStone Japan vol.17 2022 2月号
(CCCミュージックラボ)
↑まだAmazonで買えます↑

めちゃめちゃいい雜誌でした。
SKY-HIとBE:FIRSTが一緒で31Pの大特集。これ買ってない人はぜひ読んでほしい。BESTY必読の書です。

全員つらい。中でもレオくんの記事に衝撃を受けたのでつらつら感想を書きました。手負いの捨て犬のようだった彼が救われて本当によかった〜〜〜!😭


これまでは「陽」しか知らなかった。
レオくんが昔エイベックスの育成にいたことも、韓国でトレーニングしてたことも何となく知ってはいました。韓国で心細い思いをしたからと、ザストでは年下の子に親切に(何でも相談できる兄貴分でいようとした)してのも知ってました。少し韓国にいたからクリネオ審査のLonely Nightで韓国語の歌詞を作ったのも知ってました。

でも、そのどれもが番組や雑誌やラジオ等で語られる時には、あっさりと前向きなニュアンスだったと思います。へ〜いろんな経験をしてきたんだなぁ素敵ね、とこっちは思ってしまうくらいの。

だからこそ、今回むしろその逆で闇の部分や負の感情をざっくりと露呈したローリングストーンのインタビューは本当に衝撃でした。初めて知ることばかりな。

育成生としてバックダンサーを務めることになり、ろくにダンスレッスンもないまま動画が送られてくるだけ、というエピは歌番組で知りました。(※追記訂正:歌番組ではなく「あの日のレオ」) ライバルもたくさんいる中、3つのグループを渡り歩きながらずっと夢を追う努力を続けてきたんだろうと推察されます。

だってさ、彼は仮にもグループとして数回は実際ステージに立ったりもしてたわけですよ。つまり半分は夢叶えてる。だったらなおさら希望をもってしまうよね。じゃあ次はもっともっとがんばろう、もっと売れて大きくなりたいってなるはず。たとえそれが先の見えない努力だったとしても。

でも、芸能界ってそんなに甘くはない。若者が大人の都合のいい話や事務所の方針でいともたやすく翻弄されるのはよくあることで、レオくんも素直がゆえにだいぶ冷たく翻弄されてきたのではなかろうか。芽が出ないまま潰れて解散するグループなんてたくさんあるわけで。

「20歳の頃は人の陰が見える年で、人前では明るくして帰り道でずっと泣く、全然笑えてない、家にも帰りたくない、人とも会いたくない(ざっくり引用)」が「数ヶ月も続いた」ってちょっとお……!???20歳という人生で一番キラキラした節目の時期にそんな……よりによって彼がそんな……うそでしょ!?!???

ここで私は泣いてしまった。

けど、とりあえずスタジオに毎日通い続けたという根性はすごい。彼が音楽やりたくなかった時期(マナトくんにもそんな時期があった)もあったんですね…それでも簡単には辞めないところが、野球少年魂というか。魂はまだ死んでなかったんだ。納得いくまで考え続けて、その上で辞める決意をしたんですね。

SKY-HIさんのMVに出たのは、もう辞めると決意したあとだったんですね、意外だった。この時点でレオくんは「大人は信用できない、すぐ見捨てるんだろうな」とかの偏見を抱いてますが、もうこれがまさに手負いの捨て犬そのもので…!こんな思考状態のままあのSKY-HIさんと出会ったら、そりゃあ懐くわ!!!大好きになるわよな!!!!!納得!!!!!!!

ザスト以降、日高さんのこと大好きすぎオーラをいつも振りまいてるレオくんだと思ってたけど、こんな背景があったならしょうがない。手負いの捨て犬を拾って、心の手当をしてくれた命の恩人だものねこれは。命捧げますって気持ちも理解できるよ。これはもう、手に負えない愛情です。

「こんな先輩がいるならやめなきゃよかった」とかまで思わせた日高さんがまず素晴らしい。それでも自分から切り出したからやめなきゃ、っていうレオくんまじ律儀か。あまりにも体育会系で男気というかまっすぐ素直というか。ちゃんとしてる。もっとズルくてもいいのに、己の矜持に正直に生きる、正しく美しい人なんだな……と思いました。

そんな時、ついに運命からの招待が!!!!!日高さんがザスト募集で掲げたあの呼びかけの名文(あれめちゃくちゃカッコいい)(まるで革命の演説)を、レオくんはいったいどんな思いで読んだのだろう。すべてを投げうってここに人生賭ける!という気持ちになるのめちゃくちゃわかる。そうだよね、恩人だものね。ザストを知って「これしかないと思いました!」って話は今までさらっと語られてきたけど、全然さらっとじゃなかった。もっと複雑で激重な理由だった。

そしてザストの合宿で、レオくんは練習中はひたすら苦悩しながらも、毎回本番強さを発揮して見事デビューに間に合いました。あの本番強さはある意味神がかってますよね。決して素材は悪くない、でもあと一歩足りないものがある……その繰り返しの中で、ここぞという時に最高をバシッと決められる。そこがレオくんの勝負強さで才能のひとつでもあります。

ところで、A lifeの審査後レオくんがコメントで「いつも笑顔でいられなかったこともあったし、」と涙流してたところ。あれは過去の話なのか、チームAの日々のことなのか、どちらかわからなかったんですが……やはりたぶん前者かな!?と。もちろんチームAで歌詞決めるのバチバチだったというのはあの日のレオで言ってたけど、やっぱりあの涙は「音楽を志してからこれまでの苦労の日々」全般のことだったのかなーと思います。あの悩みくすぶっていた日々から、初めて仲間と音楽漬けでクリエイティブをしてそれを披露した自分の今できる集大成。だからこそ宝物。そのやりきった感が、あの涙なのかなーと。合宿はまだはじまったばかりだけど、はじめだったからこそ。こんなに実のある学びの日々の初めての実感、だったかもしれませんね。どうだろう、私にはそう見えた。

思うんだけど、日高さんもそんなレオくんのことは気にかけてるうちの1人だったのではと。(※訂正、今となっては1人1人全員に対してそうだったとわかるけども!)同じエイベックスにいて、開花できずに苦しんでいた埋もれた才能。それも救えるのならば救いたい、だから這い上がってこいと。もちろん他の子達に対しても同様にだろうけど、レオくんが今こんなにも輝けているのを、日高さんもきっとまぶしく嬉しく見てるんじゃないかな。だといいな。

口先だけじゃなく、レオくんは本当にBMSGに命賭けてるんだな。そう実感しました。その理由が今回のローリングストーンのインタビューでよくわかりました。そりゃラジオでリュウヘイがレオくんを「BMSGの社員w」と評するのもうなずけます。もはや芸能界という仁義なき戦いにおいて盃交わした舎弟ですよ。そんな人生をかけたレオくんの過去の傷の重みをあらためて愛おしく思えました。

編集さん(@yukako210)の書いてくれた『LEOはまさに、才能が歪んだ形で消費される業界や世の中に歯止めをかけてアーティストが自分らしく才能を開花できる環境を作るというBMSGに救われた人物でもある。』という紹介が好きすぎてたまりません。苦しい挫折を経て、SKY-HIさんとBE: FIRSTに救われてくれてよかったです。ありがとう。

好きになれてよかったです。ありがとう。

今のレオくんのあらゆることに対するたくさんの愛、大きな愛は、心の痛みを知ってるからこそのものかもしれない。


重ねて言いますが、めちゃめちゃいい雜誌でした。他の記事も濃い。
特集内容が実質『あの日のBE:FIRST』ばりの深さだったので、これ買ってない人はぜひ読んでほしい。BESTY必読の書です。(何回も言う)

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