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【映画チア部 大阪支部ってどんな団体?】卒業生の玉城海人さんにインタビュー!


こんにちは!映画チア部大阪支部の(さや)です。私は今年度にチア部に入部し、今回初めてnoteを書きます。
インタビューやこういった記事の執筆は経験がなく、チア部の過去の活動も深くは知らなかった私にとって、先輩のお話が聞けたことは大変貴重な経験になりました…!

今回インタビューを引き受けてくださったのは、映画チア部 大阪支部 2期生の玉城海人さんです。

大阪支部は過去にどんな活動をしていたのか?や、映画チア部での経験が今のご自身にどのようにつながっているのか?といった質問に加え、学生におすすめの映画やオールタイム・ベストなど幅広く質問にお答えいただきました!


ぜひ最後までお楽しみください♪



(聞き手:かんな、さや)

チア部:まず、チア部に入ろうと思ったきっかけを教えていただきたいです。
 
玉城さん:入ったのが2019年の春。映画チア部大阪支部の設立が2018年で、いわゆる2期生になるタイミングで。(チコ)や(ちぴろ)の2人とほとんど同じタイミングで入って、2期生は3人。
入ったきっかけは大学1年の時。大学に入って映画をいっぱい観るようになって、ミニシアターにも行くようになってという中で、単純に誰かと映画の話をすることだったり、「"観る"以外で映画と関わることができないかな?」と思い始めて、そんな中でたまたま見つけたという感じ。
活動内容など追っていって、とりあえずメールを送って説明会を聞いてみて、軽い気持ちで入ってみたというのが最初。
だから、映画を観るだけじゃなくて、サークル活動みたいな形でもいいから、何かしら映画と関わるというか、そういうことができたらいいなという思いでした。

チア部:ミニシアターには大学に入る前から行ったことはありましたか?

玉城さん:いや、一切なしさ。というのも、出身が和歌山の田舎で、行きたくても単純に和歌山にミニシアターがないっていうのがまずあって。身近にないとなると、存在自体の認識もなかったりで。
(大学入学時に)大阪に引っ越してきて、まず映画館、ミニシアターも含めいっぱいあるなっていうことにびっくりした。それで…なんかショックを受けたな。和歌山にいた時って、観たい映画があっても、いつも行く映画館で上映してないなって気づくことがたまにあって。
それで大阪に出てきたら映画を含めた文化へのアクセスのしやすさが全く違うから…田舎にいるとどうしてもね、届かないものがあるから…うっすらと感じてた差が明確に表れて、それが悔しさに近いショックでしたね。


チア部:チア部に入る前や、入ってすぐの頃に、どんな活動をしている団体だと思っていましたか?

玉城さん:今もたまにやっているけどシネマツーリングとか。ミニシアターにあまり行ったことない人や映画を観て語りたい人と一緒に映画を観に行きましょう、そういうのをやっているのはTwitterで見ました。他にも大阪支部でシネ・ヌーヴォの写真を撮ってポスター作りましょうという動きがあって、制作したものを実際にお店とかに貼りに行くという活動も見てました。
で、入部して最初の活動はシネマツーリング。入りたててで、部員というかお客さんというか曖昧な立場のままに参加しました。その時観たのが矢崎仁司監督の『風たちの午後』。監督が舞台挨拶に来られていて、上映前に喫茶店でお話しする機会もあって。入部していきなり、観るだけじゃなくて監督と話す機会や繋がりができたのが嬉しくて、「ちょっと続けてみようじゃないか」みたいな、そういう感覚はありましたね。

でもそこからって、チア部の活動としてはなかなか具体的に結果がある訳ではない。「これやりたい」「こういうのやってみたらどうだろう」みたいな案は出るけど、なかなか形までいかないっていうのが続いていたのが最初の一年弱でしたね。

チア部:そこに入る前とのギャップというか…実際にできることの幅や違いを感じましたか?

玉城さん:あった…のかな。ただ正直入ってみたはいいものの、何をしたいのか、何をすればいいか分からないというか…自分たちで何ができるのか全くわからないというのがまずあって。ギャップがあるというよりは、単純にどうしたらいいんだろう…みたいなまま時間が過ぎていくという。
でも、チア部に入っていたら試写だったり、映画好きには嬉しい機会があったりして、単純に映画が観たいって気持ちが大きかったので、具体的に何かできていなくても、そういう機会があればラッキーという暢気な感じでしたね、実は(笑)
でももちろん何かしたいなっていう思いはあって、その中で2020年の2月に同期で一緒に入ってきた女の子2人組が頑張って『オール・ディス・パニック』という作品で自主配給の上映会をやる、ということになって。ほんとに2人で準備して、実現させて、満席という結果を出した。普段のシネ・ヌーヴォの客層とは全く違うお客さんでロビーが溢れかえってました。その光景がかなり良いきっかけというか…刺激になりましたね。自分たちでこういうことできるんだっていう明確な気づきになりました。

チア部:チア部の活動の中で楽しかったことや大変だったことはありますか?

玉城さん:楽しかった…いっぱいあるけどそれこそ、「シネ・ヌーヴォ支援Tシャツ企画」は楽しかったし大変だったし、思い出深いです。今着てるけどね(笑)

企画が動き出したのが2021年の3月ぐらいで、販売したのが6・7月かな。上映企画や就活も一緒にやっている中で、コロナ禍で大変なシネ・ヌーヴォに何か貢献や恩返しがしたいです、みたいな気持ちでポロッと会議の案として「チャリティTシャツやろう」という話が出て。盛り上がってしまってトントン拍子でやりましょうということになりました。
でもいざ実現しようとなると、デザインどうする、価格どうする、どうやって宣伝して販売するとか、そもそも売上いくのかとか、結構考えることも多かったり。なかなか宣伝も自分たちの力だけでは及ばないこともあるから、どうにかツテを使って広げてもらおうと考えたり。結果として新聞に載せていただいて、それで映画監督の方などが拾ってくれて話題になり、、想定より多くの映画ファンの人たちに届けることができました。
満足のいく結果になったのもあって、すごく楽しかったなと思います。発送作業とかもね、実際にTシャツを畳んで梱包して、手紙を書いて、郵便ポストに入れて送るみたいな。そういう作業を朝から深夜まで丸一日かけてやりました。その時に入部したばかりのかんなさんが手伝いに来てくれて、一緒に作業したのはとても楽しかったなと改めて思いますね。

チア部:私にとってもすごく良いアイスブレイクになりました。

玉城さん:なかなか直接話す機会がなかったというか…会議はやっているけど月一で少ないし、当時はオンラインでやっていたし。それこそ色々な学校から集まっているからあまり会う機会もない…みたいな。そんな中よく来てくれたと思うけども、ほんとに(笑)
でも一緒にできたのは良かったなと思います。
今在籍している4・5期生の皆んなと一緒に何かを企画していくということはほとんどできなかったのは本当に申し訳ないし、残念だったなと思うけど、自主配給とかね、上映会もすごく楽しいので、やりたいことは是非頑張って実現してみてくださいね。


チア部:自主配給上映会について、詳しくお話を伺えますか?

玉城さん:大変…でしたよ、色々。自分たちで日本語字幕を付ける所から始めて日本初公開という形で一からやったのが『マイ・シークレット・ワールド』『ティーンエイジ・スーパースターズ』『ハム・オン・ライ』の3作品。他にも『オール・ディス・パニック』の再上映にケリー・ライカート特集、『親密さ』という感じ。この全部を2021年からの1年ちょっとでやってしまったから結構タイトなスケジュールで最後の最後までパンパンでした(笑)
特に字幕付けからの3作品となると全然やり方が分からない。
作品を買い付けるというところまではまだ何とか今までやっていたことと近いというか…チコちゃんが頑張ってくれて、英語で色々メールのやりとりをして買い付けましたと。で、権利元から上映の元素材というか、映画本編を共有してもらいましたと。で、「どうやって字幕つけるの?」という話になって。まぁ分からないので、今もお世話になっているGucchi’s Free School(グッチーズ・フリースクール)の降矢さんというの方に「どうやるんですか?」と助けを求めました。作品によってプロの字幕翻訳者の方を紹介してもらったり、外国語大学の学生に依頼して、まず翻訳してもらいました。それを自分でパソコンを使って字幕として貼り付けて、チェックしてもらって、修正して、再チェック…を繰り返してという感じで、、ハードでした…。
なかなかね、ちゃんとできているのかもよく分からないし…みたいな。結果として上映時にはたくさんのお客さんも来てくれたので良かったなと思いつつ、なかなか反省点も多いというか…質的にもスケジュール的にももう少し上手いことできたのかなと思ったりはしますね。

チア部:チア部の活動が今の自分に活きているなと感じる部分はありますか?

玉城さん:難しいね(笑)まぁ別に良いことを言いたいわけじゃないし、学生だから許されることとも多々あるとはいえ、「とりあえずやってみる」「何とかなるか」みたいな感覚で始めて良いというのは教訓になったというか…。それこそチコちゃんはめちゃくちゃパワフルで、自分の好きなものに全力疾走できちゃう物凄いエネルギーがあるから、それに引っ張られながら近くで一緒に勢いづいてできたのは良かったなと思います。ただ、今の仕事も映画だったり、そういうのに関わりがあるので、良くも悪くも自分の好きなこと・やってきたことが直接繋がってしまったなという感覚はありますね。
 
それと、単純に好きなものを追いかけていって良いじゃないか、というか。やりたいことがあんまりないですって人、多分少なくないと思うんです…でも今チア部にいる人たちってそれこそ映画が好き、とかがあって集まってきてて。それを応援してくれる人やサポートしてくれる人、映画を上映する時に観にきてくれる人ってかなりマニアックな方や、すごいシネフィルでとか、、つまり大人になっても自分の好きなものを純粋に追いかけているような人たちが多いなっていう印象があって。好きなものを追求していくのは何歳になっても、って言える歳じゃないけど、今になっても悪いことじゃないなと感じます。
 
あと、これまたありきたりなことを言うと、1人じゃなかなかできないことがあって。「あなたは何ができますか」って訊かれたら謙遜も含めて「特にないですよ」って答えることって多くて。勝手な決めつけは良くないけど、多分部員みんなも同じで…でも実際集まってみて、やってみて、結果を眺めてみたらできたことって多分少なくない。ということは同じようにできることがもっとあるんじゃないかと思えるようになったのが今となっては良かったのではないかと思います。


チア部:玉城さんのなりたい大人像はありますか?それはどんな姿ですか?

玉城さん:なりたい大人像…?(笑)就活の時とかによく聞かれる質問が今飛んできてびっくりしたけど(笑)なりたい大人像…映画はずっと観ていたいなと思いつつ…ただ、映画が全部ってわけでもないし、あったら楽しく過ごせるものではあるけど…。
結局、好きなものを広げたいですっていうことになってしまうのかもしれない。映画が全部ですっていう風にはある意味なりたくない。もちろん、強い気持ちを持って接していますけど、そんなに一点集中というよりはフラットな感じでいたいなとは思っていたりもするし。
 
あと今の仕事とかでも関係するかもしれないけど、少なからず映画だったり、自分の好きなものに関われる機会と手段があって。大学に入るまでなかなかエンタメにアクセスするのが難しい環境だったっていうのもあるから、仕事を通してっていうのはあまり言いたくないけど、チア部の活動とも近しいように、どこかに還元していくような形が取れたらいいなとは思っています。
他に映画や仕事に関係のないことで言うと、自分の言葉が欲しいというのはずっと思ってますね。とても抽象的な言い方になってしまいますが。日常生活でもそうだし、それこそチア部の活動でも人前で話す機会や文章を書く機会は何度もあったけど、いつも思うのは自分の言葉に実感と切実さが無いなということなんです。言葉を使いこなせていないというか、言葉に使われているというか。端的に言うと説得力がないな、と。
なのでインプット/アウトプットはもちろん、どんな経験をして、どんな言葉を選んで、どんな伝え方をするか、ということは考えていたいですね…
 

チア部:最近観て良かった映画は何ですか?

玉城さん:最近観て良かった映画…、『アパッチ砦』ですかね。東京・渋谷で今、ジョン・フォードっていうアメリカの1930・40年代ハリウッドの西部劇の神様なんて呼ばれていたりする監督の特集が上映されていて。せっかくだし観に行ってみるかって感じで何本か観て、その中の『アパッチ砦』という作品は面白かったね~。西部劇はこれまでそんなに観てきてないんですけど、ジョン・フォードの西部劇は映画好きなら必修じゃないか、っていう下心も正直あって(笑)
アメリカの国の歴史に関わってくる部分もあるので観ておいて損はないかな、と。
西部劇だから、もちろん馬が出てくるんですけど、今まで観たどの映画よりもジョン・フォードの馬ってカッコいいんですよ!壊れそうなくらいに走ってて。『駅馬車』は以前観たことがあるんですけど…それこそ皆んな大好き『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』ってあるじゃないですか。本当にその原形というか、映画って繋がってるんだという感覚もあって面白かったです。

チア部:社会人になっても結構映画館へは足を運ばれていますか?

玉城さん:運んでますね~、毎週(笑)

チア部:土日休みにですか?

玉城さん:そう。平日仕事終わりにも元気と時間があれば行きます。
基本的には土日の両日観に行くことが多いかな。それ以外することもないし、観たい映画も多いもんで。


チア部:学生時代に観て良かった映画や今の学生におすすめしたい映画などあれば教えてください。 

玉城さん:難しい質問だな~、これ映画監督とかにしたほうがいい質問じゃない?(笑)

今の好きな映画・監督とかって学生時代に観たものがほとんどというか…。この前まで学生だったからそりゃそうなんだけど、、多分これからもそこから派生していく部分は多いのかなと思います。

大学に入って1番ハマったのは岩井俊二とか。『リリイ・シュシュのすべて』が特別好きで、それで岩井俊二に傾倒していったという感じですね。もちろん大人になってから観るのも全然いいと思いますけど、この作品に関しては大学1回生の頃に観て、田舎の景色とか懐かしいなと思いつつ、いざ観てみるとだいぶ傷ついたな、でもそれがきっとベストだったなと。

チア部:たしかに…。私も観るのに覚悟がいる作品でした。

玉城さん:そこから監督で作品を観るというのが始まっていったのかな、っていう感じです。
あと、時間に余裕があるっていう面で、毎週公開される新作を観る以外にも後回しにしがちな古い映画や難解と言われているような映画なんかも観てみてよかったのかな、と思います。ベタな回答ですが。

シネ・ヌーヴォで観た作品だと、今やっている『東京裁判』とか。4時間半以上あって、当時の歴史とかも全然知らないから、内容も分からない所が多かったけど…その時間だけでも観ておいてよかったのかなとは思いますね。


チア部:学生の私たちにおすすめしたい映画もあればお願いします!

玉城さん:個人的に衝撃を受けたのでいうと、北野武の監督作品を観た時にとにかくびっくりしました…。一番最初に観たのは『ソナチネ』。他にも監督デビュー作『その男、凶暴につき』など観ていって、本当に映画自体が引き算で作られているというか、無駄なものは一切ない。脚本にあったとしても編集するときに不要と判断したら全部切っていく、それで残ったものが画面に残ってますというような作り方で…。まあ、びっくりするよね。映画ってこれで成立するんだというような感覚だったり、過激かつ唐突な暴力シーンで簡単に人は死ぬし…本当に衝撃の連続でした。そういうのを味わって欲しいな、というのは思います。苦手じゃなければ!

シャンタル・アケルマンとかもヌーヴォでやるんですよね?

チア部:そうですね!前回、他の劇場でアケルマンの作品全制覇できなかったんで、今回こそは全部観たいです…。

玉城さん:でも、俺が観たのは学生の頃じゃなくて、今年の5月とかだからね~、社会人になってから。

チア部:でも、アケルマンの作品って観る術がないので…。

玉城さん:ないからね…。そうね、他に観る術がない作品はやっぱり映画館で、と思いますね。映画が好きな人だったらそれは承知の上だろうから、今更僕なんかが言うのもあれですが…(笑)


チア部:チア部に入る前は結構映画を観られていましたか?

玉城さん:いや、どうだろう…。大学に入るまでは人並み、世間一般の平均よりは観てたぐらいですかね。今ほどサブスクの普及具合もそこまで高くないという覚えですし、交友関係も周囲に熱心な映画好きがいるようなコミュニティではなかった。だから、ちょこちょこ映画館へ観に行くのが基本。でもミニシアターもない場所で、上映している作品も少ない。なので平均よりは多いくらいの感覚。レンタルも近くにお店がなかったので、そんなに頻繫にしてなかったですね。


チア部:チア部に入る前と入った後で観る映画の系統は変わったり、ジャンルの幅が広がったりしましたか?

玉城さん:系統で言うとそんなに変わってないかもしれないです。ジャンルで言うと広がりは大きいかなと。大学に入って大阪に来たら圧倒的に上映している(観られる)数が多くて。作家主義と呼ばれるものもあったりだとか、単純にそれを追っていくだけで観る幅は広がっていきました。

好みや系統でいうと、大学以前に自分が好きだなと思ったものは今も好きなので変わりないと言えますね。『夜明け告げるルーのうた』とか。この前チア部でトークやってたよね?

チア部:やってました!

玉城さん:あれも公開されたのが自分が高校3年生の時。映画館で観て、どハマりして、もう1回映画館で観てという。それで大学に入ってから、この作品の監督は湯浅政明っていう人が作っている映画なんだ、って知って。彼がこれまで作ってきた映画やテレビアニメを追いかけて。今も勿論大好きだし、新作が公開されたら即観に行きます。『犬王』も公開初日の初回に観ました(笑)


チア部:思い出に残っている映画館やミニシアターはありますか? 

玉城さん:お~、なるほど…。

チア部:ちなみに、大阪に来られて一番最初に訪れた映画館、ミニシアターはどこですか?

玉城さん:シネ・リーブル梅田だったと思う。よく覚えているのは、2日連続でミニシアターに行ったこと。確か2日目がシネマート心斎橋。第七芸術劇場もその日に行った(笑)いきなり立地的にも変なスケジュールを組んでた記憶があります。
それで、第七芸術劇場へ『少女邂逅』の舞台挨拶に行きました。舞台挨拶はなかなかない機会だと思っていたけど、ミニシアターに行けば意外とやっていて。物理的にも距離が近いし、実際に話す機会もあったり、一気に映画に近づいた気がして、ミニシアターへ通うきっかけになりましたね。

思い出っていうと、やっぱりシネ・ヌーヴォですよね…。ここで上映会とかもやっていたし、特別感はあります。

あと大学2年生の時、映画を観に東京旅行をして、シネマ・ロサっていう池袋にあるミニシアターに行ったんですけど、それは面白かったですね。当時シネマ・ロサでしか上映してない映画があって、『松永天馬殺人事件』っていう作品なんですけど…SNSやレビューサイトで調べても「訳が分からない」みたいな感想がやたら多くて(笑)これは確かめなきゃって思って、実際に観てみたら本当にめちゃくちゃな映画で…(笑)それは結構思い出に残ってますね。
映画を観にわざわざ遠くへ行くっていうのは珍しいのかもしれないけど、それって意外に楽しいんだよねって思えたのは良かったです。

チア部:最後に!オールタイム・ベストを教えてください。

玉城さん:何作か挙げても大丈夫?
『心が叫びたがってるんだ。』
1番でいうと、映画にハマるきっかけでもあったこの作品かな。高校1年生のときに観に行って、「これは俺の映画だ!」ってなっちゃって。映画を観る前と後で、世界認識が変わるような感覚をすごく覚えていて、そういう思い入れ込みできっと一生一番でしょう…

『聲の形』
元々原作が人生屈指のお気に入りで、それを京都アニメーションが映画を作るということで高校2年生の秋に観に行ってこれもドハマりしましたね。実は好きながらこの作品と向き合うのが怖かったりもしたんですけど、チア部でレビューも書かせていただいたりもして、、大切な映画ですね。

『親密さ』
濱口竜介監督が好きというのは色んな場所で話をしていて、実際『親密さ』はチア部で上映とトークショーもしました。濱口作品全て好きですが、そういう思い出も込みで代表してこの作品を挙げました。

『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ』
これも、素晴らしいです。映画好きの間で評判いいらしいよって聞いていたので、観てみたびっくりするぐらい号泣。子どもは当然ながら、かつてプリキュアを好きだった、見ていたであろう人たちや、子どもを連れてきている親世代の方々も見捨てない作りになっているのに感動しました。

他にも、岩井俊二が好きなので代表して『リリイ・シュシュのすべて』、山戸結希の『21世紀の女の子』っていうオムニバス映画の中にある『離ればなれの花々へ』。あと、さっきも挙げたけど北野武の『ソナチネ』とか。この辺りですかね…。

チア部:ありがとうございました!

 

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