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鎌ケ岳に登る

鎌ケ岳は、三重の槍ヶ岳と呼ばれる鈴鹿山脈のなかでもアルペンチックに登れる僕の大好きな山です。

槍ヶ岳は登ったことがないのですが、この鎌ケ岳のボリュームは、三分の一くらいな気がします。コンパクトにアルペン気分で登れてそこそこ近いので、僕は大好きな山です。

標高は1161m。今日はとても暑い日でしたが、1000mを超えると風が心地よく、とても快適に過ごせました。とはいえ、行って帰ってくるまでには汗だくでしたが。

この鎌ケ岳は奇岩と呼ばれるこのような岩が点在していたり、見所満載です。

小さい花もいくつか見つけることができました。

と、ここまで普通に山登りをしてきたように書いてきましたが、内心は、終始、心ここにあらずでした。
現在、三重の別の山で叔父が行方不明になっており、警察に捜索してもらっているところなのです。
今日、本当は自分も一緒になって叔父を探したかったのですが、警察に、二次遭難の危険があるからと、断られました。
たとえ自分が探しにいったところで、見つけられるともわからないのですが、でも何もせずにはいられなく、どうにもこうにも気持ちのやり場がなくて、別の山に行って、とにかく、叔父の無事を祈りながらも、山は楽しんで登るものだ!と自分をだましだまし、無我夢中で登っていたかったのです。

叔父が山に入ったのは12日の日曜日で、遭難したかもしれないと知らされたのは昨日のことでした。
こちらでは明日から台風がやってくるとみられ、捜索も打ち切られてしまうはずで、なおのこと心配です。

自分になにができるか、と散々考えても、ずっと心配していても、なんの答えも出なく、でも、悲観ばかりしていたって、叔父が助かるわけじゃないんだ、それなら、僕も山を登って、少しでも叔父が今もいる山の近くにいたいと、そんな思いの山登りでした。

ただただ、今も山で助けを待っていると、叔父の無事を祈るばかりです。

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