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クロワッサン、ジェノベーゼチャバタ

パン屋さんで働き始めるまでのあいだ、何もせず手をこまねいてのが嫌で、少しでも自分でパンを作っておきたいと、以前作ったときには完全に失敗してしまったクロワッサンを作ってみた。もうひとつは、成形に気を使わず作れるチャバタのアレンジも。

お店では、クロワッサン生地に使うバターはすでにシート状になっており、それをリバースシーターというマシーンで生地を折り込んでいく。それはそれで技術を要するのだけど、機械を使わず、バターと生地を折り込んでいくのが難しい。ブロック状のバターを麺棒で叩きのばし、とけないうちに生地で包み、のばし、三つ折りにするのを3回繰り返す。

合間、合間、バターがとけないように、生地がのばしやすいように、冷凍庫で冷やしながらのばしていく。

均等の厚みに伸ばしたいところだけど、まだまだ慣れず、厚いところや薄いところができてしまうが、なんとか分割する。包丁で切る感触が気持ち良い。

くるくると成形するのは、やっぱり楽しい。
余った生地で、僕の憧れる、京都たま木亭のご主人が考案したクロッカンを真似て作ってみる。クロワッサン生地を細切れにし、くるみと混ぜて型に入れるが、これは、大失敗。見よう見まねでは作れるもんじゃないなあ。。
最終発酵をし、いよいよオーブンへ。

以前作ったときは、全然ふくらまず、バターが溶け出し、とても残念なことになったけど、今回予想以上に膨らんでくれ、食べ口もサクサク、成形の具合で、見た目が崩れてしまったけど、健闘したほうではないかと自分を納得させる。基本の作り方を何度も繰り返して、自分の味を見つけられるようになるまで、またがんばる。

もうひとつ、水分量が多く、なかなかまとめづらい生地だが、分割で切り分けたままの形でオッケーなので、気楽に作れるチャバタ。
なかに、バジル、松の実、粉チーズ、ガーリックパウダーを入れる。

オリーブオイルをふりかけてオーブンで焼くと、なんとも食欲そそられる匂いが部屋に充満する。

僕が思い描く自分のパン屋さんは、シンプルだけど、味わい深い、毎日食べても飽きない、そんなパンが並ぶお店にしたいと、漠然と考えている。
そこにたどり着くためにできることを一歩、一歩。

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