自分の弱さや辛さを「他人(ひと)を理解する力」に

私は4年前(2017年)、病で通勤途中で倒れ、1か月半入院し、実家に戻った(それまで一人暮らし)。 今では少しは走れるが退院当時、77歳の母に着いて歩くことが困難であった。

母からすれば、要介護レベルⅡ(2年後レベルⅣに)で認知症の父にいつ発作を起こすかわからない息子が、生活に加わったのだ。老老介護プラスアルファの厳しさを母は味わったに違いない。

2020年1月末、父が目の前で亡くなった。(心臓マッサージを15分やり続けたが駄目だった)電気ショックにも反応が無く、救急隊員から「延命措置はとりますか?」と聞かれた。母は「夫は延命措置は望んでいなかったので、行わなくていいです。」と答えた。私もそのことを聞いていたので同意した。

母は精神的にいっぱいいっぱいだったと思う。

母は翌日から、葬儀の準備、相続関連の手続き準備など淡々とこなしていった。

自分の弱さ辛さは、あなたがより「優しい人間」となるために必要な訓練だと思う。人の悲しみ・苦しみを知っている、経験している、その体験談を親身になって聞くことができる存在を菩薩や天使と呼ぶのだと思う。

そうゆう者に私はなりたい。


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