進撃のWEEK【DAY3:ファイナンス基礎理解】

今日は3日目です。今回の内容は初めて聞いてもさっぱりわからない内容だったので、復習しながら振り返っていこうと思います。

「スタートアップ」と「スモールビジネス」の違い

まずは、スタートアップとスモールビジネスの違いについてです。
スタートアップは、自社株を放出して投資を受け入れます。一方で、スモールビジネスは、銀行から融資を受けてお金を借り利息をつけて返します。この「投資」と「融資」という違いによって、その成長スピードやスケールが変わってきます。

スタートアップの場合は、既存市場を再定義するような破壊的イノベーションを持っていることが特徴で、成長曲線がJカーブを描き、成功したら巨額のリターンを生むことができます。市場が存在していない不確実な環境で競争が行われるため、タイミングが非常に重要になっていきます。元の資本が多い分、規模も大きく、一気に多くの人にサービスを届けることが可能です。つまり、ハイリスクハイリターンということでしょうか。
投資家はベンチャーキャピタリストやエンジェル投資家が主で、上場やBuyoutによるストックオプション(SO)キャピタルゲインが投資のインセンティブになります。

一方で、スモールビジネスの場合は、既存市場をベースにした持続的イノベーションを持っているのが特徴です。自己資本や銀行からの融資金を用いるので、その成長曲線は緩やかです。しかし、既存市場で競争するため、そこそこのリターンを着実に得られます。いわば、比較的ローリスク・ローリターンというわけです。

単語の意味が怪しいものがあったので、以下に、登場した語句をまとめておきます。

上場:創業者等が保有している株式を広く一般の投資家に購入してもらえるようにすること。これには特別な審査を受け、証券会社に口座を持つ必要があります。上場しなければ、市場価格は存在せず、投資が困難になります。また、企業が新たに株式を公開することをIPO (Initial Public Offering) と言います。

ストックオプション:会社が個人に対して特定の金額で自社の株式を購入する権利を付与すること。「新株予約権」の一種。成長見込みのある企業である場合、株式公開(上場)後の市場価格が上昇すれば多額の利益を生むことができます。企業の成長が自分の利益にもつながるため、その企業を支援するインセンティブが生まれる。

キャピタルゲイン:株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のこと。

スタートアップとスモールビジネスの違い

投資と融資の違い

ここで、そもそも「投資」、「融資」にはどのような違いがあるのかを確認してみましょう。

「融資」とは「(銀行などが)信用に基づいてお金を融通すること」で、融資を受けた側は、元本と利息を返済する必要があります。信用の高い企業にはより低い利息率で融資することが可能で、過去の信用に対してお金を払っているといえます。

一方、「投資」とは「企業や事業の未来の成長を期待して、資本金を提供すること」です。投資した人は投資額に応じて株式を取得し、株主総会での議決権が得られ、配当を受けることができます。

エンジェル投資家とは?

先ほどからたびたび登場した「エンジェル投資家」という単語は多くの人には耳なれない用語だと思います。これを説明するために、まずは「投資ラウンド」について説明します。

投資ラウンドとは「投資家が企業に対して投資する段階」のことを指します。この段階には、早い方から順に、シードアーリーミドルレイターという4つの段階に分けることができ、これをもう少し細かく分けると、エンジェル、シード、シリーズA、シリーズB、シリーズC、、、と続いていきます。そう、この「エンジェル」がまさに「エンジェル投資家」のエンジェルです。

つまり、エンジェル投資家とは、「エンジェル」の時期(起業間もない時期)の企業に投資をする投資家を指します。

投資ラウンド
参考:https://expact.jp/series-a/

VCの業界構造と必要知識

ここでも新しいステークホルダーが登場します。VC(ベンチャーキャピタリスト)です。ここでは、VCの仕組みについてまとめてみようと思います。

まずは投資家から資金を集め、プールします。その資金を使って、成功率の高い未上場企業(スタートアップ、ベンチャー企業)に投資をします。VCの収入源は主に2種類あり、管理報酬成果報酬です。
VCはプールされている資金の約2%を管理報酬としてもらい、投資先が上場もしくは売却によってリターンを出した場合にそのリターンの20%を成果報酬として受け取ります。残りの80%をVCに投資する投資家(LP)で分割します。VCに投資する投資家(LP)は機関投資家、事業投資家、エンジェル投資家などがあげられます。

このことから、VCはLP投資家の顔色を窺っているということがわかります。なので、もしスタートアップがLPから直接エンジェル投資を受けることになれば、VCにも非常に関心を持ってもらえるでしょう。

VCの選び方

VCがやるべきことは大きく4つあります。

  1. 資金調達:条件があったLPより資金調達を行い、ファンドを形成する。

  2. 投資実行:投資対象となる企業を選定し、条件が合えば投資を行う。

  3. 経営支援:投資先企業に貢献すべく、経営支援を行う。

  4. Exit支援:投資先企業の上場やバイアウト先が見つかるように支援する。

特にスタートアップ側からするこ、後者2つがとても重要になっていきます。また、業界によっても強い投資家は変わります。自分たちの業界にとってどういう投資家が強いのか、自分たちの企業の成長に貢献してくれるのか、という観点から選ぶのが良いそうです。

そして今回、自分の考えた事業に出資してくれそうなVCとして以下の5つを選びました。どの企業も健康という薬の流通過程での比較的下流に関心がありそうです。事業内容が近い大企業に出資してもらえると、関連する企業や投資家からの投資も受けられるようになると思われます。また、このサービスが実現すれば、医療・健康分野のあり方が一変するかもしれません。従って、関係する事業を行っている会社にとっては競合他社に差をつけることができるという点で有利に働くと思います。

成長速度を加速させる投資家選定


感想

今回は内容がかなり難しかったです。しかし、具体的な資金調達の流れや仕組みを理解することで、どのような投資家を攻めるべきかが明確になり資金調達がしやすくなるという意味でとても重要だと感じました。あと二日間、頑張りたいと思います!

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