卒論を終えて思ったこと

 こんにちは。りょうです。

 いま私は大学4年生ですが、卒論を先日ついに終わらせることができました。なので、卒論を終えて思ったこと・振り返りについて書いていこうと思います。正直、よかったことよりも辛かったことの方が多いので内容がヘビーですが、最後まで読んでいただければ幸いです。







  よかったこと

・あまりにもつらくて逃げだしたかったものを、最後まで完走させることで味わえたカタルシス

 まぁ大体の学生にとってそうだと思いますけど、ゼミは基本的につらいです。何がつらかったのかは後述しますが、逃げ出したいレベルできつかったことを最後までなんとかたどり着かせることができたことは、正直爽快感・達成感がありました。あとほんのわずかな自信もつきました。


  大変だったこと、つらかったこと

・興味のないことを最後までやりきるのは、やっぱりつらい

 ここからはゼミ大変だったー!という話です。まず何がつらいのかというと、そもそも研究内容に対して興味がないことです。

 ぼくは"環境学部"という比較的レアな学部に所属していました。特に入学当初、温暖化問題へ関心があり、将来この問題への解決を図る仕事に何かしらつきたいと思っていました。(環境コンサルタントとか)
 しかし、実は2年生の夏あたりから、正直環境問題への関心がなくなってしまいました。授業自体は単位を落とさない程度に取り続けたり、環境ボランティアにも自主的に参加したりして、なんとか興味関心を取り戻そうとしましたが、結局卒論提出までに関心を取り戻すことはできませんでした。

 別に自身の研究内容に興味がないまま卒論提出まで続けている生徒は世の中たくさんいると思います。ただ自分の身の回りには、はっきりとした興味関心を持っている人が多かったこと・親も「大学は自分の好きなテーマについて勉強研究することができて楽しいところだ」というスタンスでいたため、彼ら彼女らと比較し自分をよく卑下していました。「みんな自分の好きな研究テーマをはっきりと持っているのに、なんで自分は持てないんだ?なんで好きなものがわからないんだ?」とよく悩んでいました。

 なので研究内容については自分で決めず(決められず)、教授が紹介したものを選び教授の指示にただただしたがって論文を完成させました。自主的に興味のあるものを選んだわけではないので、研究の大まかなストーリーを把握するのにものすごい時間をかけてしまったり、頓珍漢な質問をしてよく呆れられました。

 ただ、就職してからのことを思うと、今後興味のない仕事を振られることは増えていくのはなんとなく想像できます。なので相手の要望に対し最低限の対応・努力はできるようになったほうがいいかもしれません。


・一人で研究するのはつらい

 僕が所属したゼミは、チームで研究するのではなく、個人個人で好きなテーマを選び研究するというゼミでした。最初は今までに履修した授業の傾向から、自分は個人プレイが向いているだろうと思いそのようなゼミを選びましたが、結果的にこの選択は間違っていたのではと思っています。

 なぜかというと、ゼミに対する責任を自分一人で全部背負わなければならないからです。研究が思うように進まないとき・締め切りに追われているとき・研究内容を理解しきれず迷走しているとき、自分一人でその研究を選んだ責任を背負わなければなりません。これはある意味孤独です。このプレッシャーに何度もつぶされそうになりました。

 チームで研究・作業ができるようになると、なんといっても責任を分散できます。もちろん人によって作業量・負担が変わり不公平だと感じることはあるかもしれません。(実際僕が最初個人プレイがいいと選んだ理由はこれです)。しかし、それでも少なからず責任やプレッシャーを分散できます。ゼミを通じてこのありがたみを痛感するようになりました。


・勉強と研究は勝手が全く違った。というか別物。

 当然僕はゼミを通して初めて"研究"というものをやりました。何もわかっていなかったぼくは、「まぁ学問という枠組みではどっちも一緒だし、勉強とか普段の授業についてこれる人なら研究もいけるだろう」と頓珍漢なことを考えていました。しかし、まったくの別物でした。

 勉強は、短時間でたくさんの知識を蓄積できます。しかし研究は、ほんの少しの知識を生み出す/発見する/確認するのに、無駄に終わるかもしれない(実際9割ぐらい無駄に終わる)行動・検証をたくさんとらないといけません。ものにもよりますが、勉強は1つの知識を得るのに数分・数時間の努力で済みますが、研究は1つの知識を得るのに何か月もかかります。この勝手が違いすぎて、「なんで普段の授業はさくさくと知識が身についたりそれなりにいい成績をとることができているのに、ゼミはこんなにもつらいんだろう」と最初メンタル的に押しつぶされました。この違いを理解できるようになったのは、研究を終えたあとになってからでした。


全体的な感想

 まぁ上記の通り、ゼミは全体を通してつらいことばかりでした。しかし、それでも最後まで完走させることができてよかったとは思っています。

 まず、やっぱりつらいことから逃げなかった経験・最後まで完走させた経験は、今後の心の支えになりそうな予感はしています。これから仕事を通じてつらいけどやりきらなければならないことがいっぱい出てくると思います。このゼミの経験は、そんなときの心の支えになりそうな予感はしています。

 今回はここまでです。読んでいただきありがとうございました。

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