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レトロゲーム遍歴AVG編その3

ゲーム遍歴その2でゲームにおいて声優さんの存在は重要だと言いましたが「EVE」の小次郎役の演技ですっかり子安武人さんのファンになっていたところにAVGではないのですが恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアルGIRL'S side」を友人からすすめられて貸りてプレイする事がありました。
「ときメモ」とか「栞ちゃん」とか聞いた事がないでしょうか?
有名な恋愛シミュレーションゲームのシリーズです。
その「ときメモ」の女性向け版がガールズサイドなのです。
そこに子安さんは氷室先生役で出演していて生徒じゃなくて先生にもアタックできるゲーム仕様だったのですが…ここでも子安さんの演技は天才で氷室先生役を演じきっていて「ツンデレ」とか「萌え」というのを学びました。
普通はイケボの緑川光さん演じる葉月君(ガールズサイドでの栞にあたるメインキャラ)推しになるであろうところをサブキャラの氷室先生推しでしたからね〜「EVE」の小次郎の影響力は絶大でした。
正直言ってギャルゲーがどうとか推しがどうとかそこがキモいというか…いまひとつ理解することができなかったんです。
突き詰めれば「EVE」もあの「シュタインズ・ゲート」でさえも単なるギャルゲーです。
セガサターン版の「サクラ大戦」も大好きでプレイしてましたが要するにギャルゲーですよね好きな女子キャラを口説き落とすゲームにすぎない。
ギャルゲーはキャラ別のマルチエンディングというのがセオリーです。
好きなキャラのエンディングをひたすら目指すというギャルゲーがこの頃はやたらと流行っていました。
ゲーム内容が面白いから女の私でも気にせずギャルゲーをプレイしてたんですが「ときメモ」がきっかけで「萌え」を理解した結果〜友人に借りていた「ときメモ」を返し自分用にガールズサイドを購入したほどだったのでw
当時はギャルゲーの女性向けを乙女ゲームと言うようになりはじめた頃の話ですよ。

話は飛びますがもともと声フェチなところがあります。
いい声には基本的に弱いです。
好きな声優さんというのが何人かいます。

1人目は「AKIRA」の鉄雄役の佐々木望さん30年前のあの頃から普通にファンクラブに入ろうかどうしようかと思っていたくらい好きでした。
ファンクラブには入らなかったけど昔から好きでしたね〜
ちなみに昔と違って声質が変わり今は癒やし系ボイスなんですよね。
東京大学にも通ってるなんて頭が良いんだなと尊敬しています。
2人目は子安武人さん「EVE」の小次郎役がきっかけですね。
ですのでかなり昔からのファンです。
3人目は櫻井孝宏さん純粋に声質が好みで「金色のガッシュベル!!」の時から好きでした。
最近もanan増刊号「劇場版呪術廻戦0」の特集号を櫻井孝宏さん目的で買ってしまったばかりです。
最近の櫻井さんはあちこちで大活躍してるので声をよく耳にするので嬉しいですね。
他にも素敵な声だなぁと思う方は何人かいますが(COWBOY BEBOPのスパイク役の山寺宏一さんとかね)自分の中のマイベスト3はこの3名ですね。

この3名全員が出演している奇跡の乙女ゲームが過去にあったんです。
しかもAVGです。
それはあのカプコンさんから発売された異色のあの作品です。


「フルハウスキス」

知らない人が殆どだと思いますがあのカプコンさんで乙女ゲームを出しています。
私の中では「モンスターハンターシリーズ」のカプコンさんというよりは「フルキス」のカプコンです。
今でもカプコンさんとプロデューサーの伊藤亜希子女史にはただただ感謝の気持ちしかありません。

絵柄の顎が尖っててキモいとか内容が当時の乙女ゲームにしては微エロだの過激だとか言われていた作品です。

いやぁ〜死ぬほどハマった。
ちょっとヤバいくらいにハマった経験があります。
多分何も分からない人からしたら引くレベルで当時はハマっていました。
私の中で乙女ゲームとして認められる作品は「フルハウスキス」のみです。
フルキスをプレイしてしまうと他の乙女ゲームをプレイしても物足りなくなるためこれ以降〜他の乙女ゲームをプレイすることは今でもありません。

ゲームの内容は当時人気だった少女漫画「花より男子」を意識したのか似ています。

あらすじ〜
F4みたいな「ラ・プリンス」という人気グループの男子4人組が祥慶学園にいます。
主人公の「むぎちゃん」(15才)は姉と二人暮らしをしていたのですが姉がある日突然事件に巻き込まれたらしく失踪してしまい姉を捜すことにします。
失踪の手掛かりが祥慶学園にあるとつきとめ学園に潜入を試みます。
その時にラ・プリンスの一人〜御曹司の御堂一哉とむぎは出会います。
一哉から条件付きでなら学園で捜査できるように潜入させてやると言われます。
一哉は金持ちの御曹司なので学園にもコネがきくのです。
その条件は自分の家で夜は家政婦をしてくれと、その代わり昼間は学園で美術教師として潜入捜査できるように手配するというのです。
かなり無茶苦茶な設定ですよね。
一哉の家にはラ・プリンス全員が下宿しているのですが前任の家政婦が辞めてしまい家政婦を探していたとの事。
むぎは両親を交通事故で失い唯一の家族が姉だったので姉が失踪してしまった今は頼る人もいない天涯孤独の身──
無茶苦茶な条件だったのですが藁にもすがる思いで条件をのみ昼間は教師、夜は家政婦という二足のわらじ生活をスタートするというのがゲームのあらすじです。

私は最初あまり深く考えず好きな声優さん目的のよこしまな気持ちのみでゲームをしたのですが気づいたら完全にハマり…しかも私の推しキャラは御堂一哉なのですが演じている声優さんは荻原秀樹さんなので声と推しキャラが必ずしも一致しないことを学びました。

AVGゲームに大切なのは絵柄でも声でもない!
必要なのは魅力的なキャラクターと魅力的な脚本…そして声優さんの演技力と作り手の真剣さと熱意があればいいのです!
もちろん絵柄も声も魅力的なら尚更いいですけどね。

更に長くなりますが何故ハマったのかフルキスの魅力がなんなのかを説明させて下さい。

フルキスの半分は笑いでできています。
おそらく笑いと萌えが融合したゲームはフルハウスキスだけじゃないかと思います。
何回も笑った腹を抱えて笑った事も多数ある。
その合間に萌えがチラチラしてるゲームなのです。

でも最初のあたりはラ・プリンス全員が変人揃いなので萌えとか全くありません。
変人すぎてどのキャラにも嫌悪感すらめばえます。
だけど主人公のむぎちゃんが女子目線から見ても前向きで頑張り屋で真っ直ぐな良い子なのでみんなから好かれるようになります。
最終的にシナリオがすすむにつれて〜むぎに影響されてそれぞれが打ち解けあっていく展開です。

ラ・プリンス達も過去にいろいろあり問題を抱えていることがそれぞれあり恋愛に臆病だったり女子がそもそも苦手だったりする事情があるため表面上は自分のメンタルを保つために変人を装っていた事がプレイしていくと分かるようになります。
それらの問題のために彼等は帰る家も帰る場所もないまま孤独な気持ちのまま一哉の家に居候しているのです。
それを知っているから優しい一哉は3人を家に置いていたのです。

この部分が大事なところで彼等の心の中にある問題がとてもリアルで学園ではラ・プリンスとか言われて周りからもてはやされて人気があっても心の中身は普通の人間だったのかと親近感がわいてその部分がそれぞれのキャラの魅力になっています。

無印版では失踪した姉を見つけて事件を解決してクリアとなり各キャラEDが用意されてるというどこにでもある少しだけ異色だけども内容的には普通の乙女ゲームでした。

それがフルキスには続編の2があるのですが続編で化けます。
無印は序章にすぎない。
全ては前置きです。
アニメ「シュタインズ・ゲート」でいうところの10話目までのシナリオがフルキスでは無印にあたります。

おそらく全ての女子は2でハマったパターンだと思うし私もその一人で2でどハマリしました。

2の場合はジェットコースターなみの昼メロのようなドロドロありの笑いあり涙ありのハラハラドキドキな展開になったから〜気づいたらガッツリと感情移入させられてしまうパターンです。
続編なので男子全員が主人公のむぎを大好きな状態からスタートしているというのと無理な設定や展開が控えめになり自然な展開で知っている男子4人組の家に再び家政婦をすることになるのだけれども再び別の大事件が起きて新たな事件に巻き込まれてしまうというのが2の展開てした。
ルート選択もキャラ別だけでなくて乗り換えルートやらグッドEDにバッドED数多くあります。
私は自慢になりませんが全ルート全キャラEDフルコンプしました。
それくらい長時間プレイしましたね。

フルコンプするうえで一番キツかったシナリオは佐々木望さんが演じていた依織でした。

現実でこんな修羅場を体験する訳もないのに何故かゲームで疑似体験している自分…たかがゲームされどゲーム架空であり絵空事の二次元にすぎない…ふと我にかえり昔「AKIRA」で佐々木さんの演技見たなぁファンだったなぁ〜それがきっかけのひとつだったとはいえ何故私は今こんなゲームをして修羅場に遭遇してるのだろうか何してんだろう私はって…フルコンプするためには依織をここで裏切らなければならないのだけれども…どうしてもコントローラーのボタンを押せなくて次の展開が辛すぎて進めないんですよ…何周もやり込んでいるとネタバレ状態となり依織の裏事情が分かりきっているため裏切ることがとても辛かったです。
フルコンプするために断腸の思いでコントローラーのボタンを押すという作業をし続けましたね。
ここまで感情移入したゲームはフルキスだけですね。
そのため各キャラが主人公と結ばれてEDにたどり着くと「良かったね😭」って心から祝福したもんです。
気分はもう仲人したカップルが無事にゴールインした時のオバちゃん状態ですよ。

今とあるシンクロニシティに気づいてしまったのですが推しキャラの御堂一哉の誕生日が2月18日なのですがこの記事を書いている今日が2月18日というシンクロ──

フルキスはキャラクターソングも発売され〜その流れで声優さん総出演のイベントが何回か行われたんですが毎回バレンタインデーに合わせて開催されていました。

だから毎年2月になるとフルキスのイベントを思い出します。
当時は頑張ってイベントに行きました〜今思うととても貴重な体験でした。

ここまでのアタオカな長文を読んでくれた人がはたして存在するのかという話ですが💦おつきあいして読んでくれた皆様にもただただ感謝です✨どうもありがとうございます。

こんなにフルキスの話をしたのは何年ぶりだろう💦当時の私の周りの方々にはフルキスを布教しまくり大変なご迷惑おかけしました。

自分としては建前上〜黒歴史としてるけど本音としては幸せな体験でした。
何を好きでも人の勝手ですよね〜
好きになって楽しんだもん勝ちです。

Happy Birthday Kazuya 2022/02/18

その4に続く──



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