現場猫として1年間働いてみて
こちらは 対偶TUT Advent Calendar 2023 1日目の記事です。
はじめに
初めましての方は初めまして、豊橋技術科学大学2年情報知能工学科で適当にやらしてもらっている、もってぃと申します。
今回はアルバイトとして現場系を選んでから1年と3か月ちょっと働いてみて、感じたこととか思っていることとかをまとめていきたいと思います。
そもそも現場系って何?
そもそも現場系とは何ぞや??という人類の方々が技科大生では多数だと思います。実際に自分もやってみても未だによくわかっていません。
まぁ、だいたい現場猫のようなものだと思っていれば大丈夫です。
ヨシ!!!!!
よくわかっていないので真面目に解説はできないのですが、自分が入ったのは電気工事系の会社です。第二種電気工事士を持ってたら面接スルーで入れました。ありがたいですね。
業務内容
自分がアルバイトとしてやっているのは、工事をする現場に職人さんと一緒に行き、作業のサポートをするということです。主に荷物運びと掃除、現場の区画整備、人手が必要な作業への手伝いなどをしています。辛いときと辛くないときの差が激しいです。
実は入る工場で行った作業を外部に漏らしてはいけないという守秘義務契約的なものが存在しており、工場内部で見たことや行ったことを説明してはいけないらしいです。
そもそも工場の内部を見たところで、そこで何をやっているか説明できないんですけどね。
メリット
このアルバイトを始めて良かった点を紹介します。それは……
明らかに自分には現場系の仕事が向いていないので就職は絶対にしないようにしようという学びを得た。
ということです。
他にも給料が塾講とだいたい同じ時給で土日に大量に働けるとか、接客業じゃないので知っている人としか喋らなくていいとかもありますが、上記のメリットがクソデカです。BIG MANABIです。
現場系の仕事、ヤバすぎるポイント①
まずこれはシンプルに自分の問題ですが、肉体労働が万年引きこもりゲーマーにとっては苦しすぎます。
土日に働いて、月曜には身体がバキバキです。バキバキ老人です。
ヤバすぎポイント、苦しい。
その原因が何かと考えてみるとまず普通に装備が苦しいです。
自分が働いている会社は高所作業がメインなことが多く、フルハーネス型安全帯はちゃんと付けてるとそこそこ圧着感を感じます。
それに加えて粉塵の飛び散る現場や、塗装ラインの空気が終わってる現場だとガスマスクをつけたりもします。これが苦しい。
※塗装系の工場はやばいです。空気がマズすぎて普通に頭狂います。作業が終わったころには鼻の中が黒くなってたりもします。
小学生の頃は東京喰種で中二病を発症していたので、顔を覆うようなものであるガスマスクとかに憧れたりもしていましたが、そんな妄想は儚く消え去りました。付けても苦しいし、付けなかったら死なので本当にゴミです。
ヤバすぎポイント②
よく一緒に現場に行くおじさんたちが色々な過去話を話してくれているのですが、そこで聞く話にはやべぇ事故があったときの話もあります。しかも持ちネタが割とありそうな感じです。
ヤバすぎポイント②、普通に危険すぎる。
現場猫をご存知の方はこんなことあるんか?と思いながらその画像を見ていたと思います。安心してください!普通にあるそうです!
話を聞いている中でも一番やばそうなのは解体業でした。その話を聞いた人が勤めていた会社では、工事で死者が出てしまい仕事が減ったのでもうダメだと思って辞めたらしいです。
なんでも時間がかかるから安全帯無しでの作業を強制させられたり、下を確認せずに上から解体していくなど、普通に現場猫案件です。
聞いた話ですし、その人の勤めていた会社の話なので、一概に全ての会社がそうとは言い切れませんが、イメージ通りやばいのか……となりました。
自分がいた現場でも一回警察沙汰になった事故が発生しており、作業が止まった時がありました。頭を何針か縫うぐらいで死ななかったらしいので良かったですが、常に危険と隣り合わせな職業なんだなと感じました。
ヤバすぎポイント③
「昔働いていた○○さん、今はあそこで働いているらしいよ」←はぇ^~
「前にあそこの会社でクビになったあいつ、次のところでもクビになったらしい」←ほーん、大変やん……。……?
「もってぃくんは出禁になるなよ。どの会社に行ってもそこの工場内に入れなくなるから」←あ、そうなんですね。気を付けます。…………………???
👆?????!?!?!?!?????????!??????
ヤバすぎポイント③、世間が狭すぎる。
いやいや、それはメリットやろとか思う人もいると思います。が、陰キャ引きこもり人間関係希薄主義者である自分にとっては無理です。
愛知県という天下のTOYOTA経済圏においての世間の狭さは異常です。
もしかしたら1回のクソデカミスで一瞬で名の通る有名人になる可能性があるのは怖すぎて昼に寝れなくなってしまうため、自分は回避したいです。
狭い世界が苦しい人には絶対におすすめできません!!!!!
その他やばいポイント
他にもやばいポイントはあります。
まず運転が上手かったり荒かったりします。
免停食らっている人もいました。
逆手ハンドル超絶アンチの自分ですが、現場の人たちは余裕でやります。
もう蕁麻疹です。
しかも他に乗っている人たちもぜんぜんシートベルトをしません。
え、紐なしバンジージャンプができるタイプの方々ですか?????
そして、定期的に事故ります。
まだ自分が乗っている車ではないですが、勤務中に2度も社用車による事故が発生しています。バケモンか?
それでもシートベルトは付けません。しかも法定速度+αは出てます。
でもなんだかんだ辞めない理由
ここまでメリットとは名ばかりのボロカス具合を言ってきましたが、辞めない理由というものも言っていきたいと思います。
それは、給料が良いからです。
結局世の中、金なんですわ。
金さえ貰えれば多少苦しくても、「ま、金貰ってるし」となります。
人手が集まらない業界はたぶん給料が低いからだと思います。 残業代も良い感じに上がって入ってくるんで、残業はカスですがお金が貰えるので許せています。ヒャッハー!金だぜ!!!!!!
あとは平日は自由に使えるのが、大学生的にはかなり良いです。
しかも自分の勤めている会社は休みの申請が金曜の午前中までなら通ります。これ最強すぎます。
永遠不滅の職業、現場猫
自分の方からはあまりおすすめしない職業の現場猫ですが、働いてみて気がついたことがあります。
こいつ、絶対にAIに仕事が奪われません。
自分の命は儚く消える可能性がありますが、この業種は絶対にAIによって消えることがありません。
その理由に古き良き機械を使っている工場が多すぎて、生の人間が肉体を使って手作業する必要があります。自分と同い年の機械たちが群雄割拠している世界です。早く更新してくれ……。
AIが肉体を持って労働するようになったら話は別ですが、姿かたちを少しずつ変えていっても肉体労働は消えません。本当に消えてくれ。
みなさま安心してください。AIによってデスクワークの職を失っても、害獣や害虫の駆除業者と現場猫だけはAIに奪われることがないでしょう。
最後に
いかがでしたか? 働いてみた結果、よくわからないということが分かって頂けたかと思います。
技科大生が就職してこういった現場系になることは、決してゼロではないと勝手に思っています。
そういったときはとりあえず話せる相手を作ることが大切だと思います。実は、陰キャくんよりも陽キャさんの方が仲良くなりやすいし、話題は嚙み合わなくても会話は続きます。話せるか話せないかで現場の雰囲気が大きく変わって、仕事の苦しさも変わってきます。現場の人たちと苦しみを共有してともに高給取りになることがいいと思います。
自分はとりあえずあと半年はこの仕事で稼いで行こうと考えています。
では最後にタッチ・アンド・コール
今日もゼロ災で行こうヨシ!!!!!!!
ご安全に!!!!!!!!!!!!!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?