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友人各位へ:よかったら遊びに来てください。

こんにちは、橋本美和子です。
東京に住む30代の女で、平日は会社勤めでWebサイトを作る仕事をしています。現代アートが好きで、時々日曜大工的に作品を作り、発表することがあります。
今回ひょんなことから5/20(土)、5/21(日)の2日間、私の作品の発表を行うことになり、宣伝をしなければいけないのですが、もともと私は志の高いタイプではありません。
お客さんを呼んで、と言われても、思い浮かぶのはまだ見ぬアート好きの誰かよりも、友達のあの子とかあの子とか、最近疎遠だけどあの人とか見に来てくれないかなとか、そんなことばかりです。そもそも、友達に見せたくて作っている節があります。だって休日返上して展覧会を作って、身近な人が楽しんでくれなかったら損だと思うし。

そんな訳で、友人に宛てるつもりで、作品の説明をします。
(鬱陶しかったらごめんなさい!概要は一番下に載せておきます…)

今回、「魔女のオークション」と「闇市」という2つのイベントを同じ会場で開催します。

「魔女のオークション」は、”ケア”をテーマにした、架空のオークションです。
この数年、介護や子育てといった”人をケアすること”が、私にとってとても身近で重要な問題になってきました。一番のきっかけは自分の父を在宅で介護していたことですが、その他にも、祖母が介護施設に入ったり、一人暮らしになってしまった母の生活のサポートが何かと必要になったり、自分の生活の中で家族の手助けをする時間が増えてきました。
そんな時、時々つい、ケアをする時間を疎ましく思ってしまうことがあります。必要なのはわかっているけど、この時間を仕事や他のことに使えたらいいのに、と…。

一方で、同世代の友人の多くは、子育ての真っ最中です。
皆めちゃくちゃ頑張っているし、めちゃくちゃ忙しそうだし、でもその分やりがいや喜びはもちろん沢山ありそう。
それでも悩みを聞くこともしばしばあります。
子供が出来てから大きく給料が下がってしまったとか、子のいる母である、というだけでなかなか仕事が見つからないとか。
そんなに忙しくしているのに、何故その頑張りには当たり前のように報酬がないんだろう、ということが、私にとっては不思議でした。

そこで、「魔女のオークション」では、《もしも”ケア”を売ることができるオーションがあったら?》というコンセプトで、架空のオークションを立ち上げるつもりです。子育てや介護だけでなく、家族や恋人やペット、または自分自身への”ケア”にまつわるエピソードや物品をこのオークションに出品することと、競り落とすことができます。

もう一つ、「闇市」は、私の企画したコレクティブ「So Tired Collective」によるマーケット企画です。
「So Tired Collective」は《日常に疲れてしまった人々の組合》をコンセプトとしたアート・コレクティブで、とはいえ、固定のメンバーがいません。イベントごとにその時やりたい人、できる人が集まって、疲れていてもできるくらいのアート活動をする、という集まりです。

今回闇市に参加してくれるメンバーは、皆隠れた特技や、ユニークな価値観を持っています。(そもそも誰もが持っているのかもしれませんが…)
例えば、ものすごい日記魔の友人がいます。子供の時から毎日文章やマンガや詩を日記帳に書いていて、膨大な量のノートを見せてもらった時はびっくりしました。
年賀状や結婚式や友人同士のイベントで、いつもやたらクリエイティビティ溢れる小道具で笑わせてくれる友人がいます。すごい凝った合成写真とか、顔はめパネルとかTシャツとか、なんでも作ってきます。
カメラマニアの友人は家族や旅先の、きらきらした写真をいつも撮っているのだけど、どこかで発表しているわけではないから、見られるのは身近な人間だけです。(それはそれで優越感あるかも)
こういう人たちって、周りに結構いませんか?
「そんな特技あるならお金とったらいいのに!」
「あなたにそんな一面があるなんて、初対面じゃ絶対予想できないね!」
なんて、笑いながら話すような友達が。

ビジネスにはならないかもしれないけれど、こういう隠れた面白さを取引できるような場があったら楽しいな、と思って闇市を企画し、
「普段の生活では売る事が出来ない自分の特技や作ったもの、 一般には価値が認められていないが自分にとって価値が感じられるもの」を商品として持ってきて!と友人たちにお願いしました。
私もまだ何が出るか全貌を知らないので、楽しみです。

2つプロジェクトがありますが、共通しているのは、
普段評価されなかったり、金銭的な見返りが得られない自分たちの頑張りや、面白さを見直すことができたらいいな〜という思いです。
今の経済の仕組みでは評価されていないけど、実は我々すごく価値があって面白いことを沢山していますからね!という。

そんな感じですが…面白くなるかな〜大丈夫かな〜…。
でも、あと約2週間、準備頑張りますので、よかったら遊びにきてください。

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