見出し画像

二度と同じ過ちを繰り返さないために

自分は今日、チーム制作の主な作業から外された。

自分にとってこれは人生最高の失敗であり大きな分岐点でもあると思う。だって何もかも面倒くさがる僕が初めて書き留めて忘れたくないと思う程のことだったから。

事の経緯

自分はゲームの専門学校に通っている、その学校では日本ゲーム大賞に向けたチーム制作を毎年行っており2月からその制作が始まった。この失敗はその最中に起こった出来事である。

チーム内の関係にチーム亀裂が入ったのは4月上旬、サブリーダー同士の自分ともう一人のメンバーで大衝突が起きた、リーダー含めた三人での話し合いのもと原因は報連相が足りていないこと、反省して次に生かそうとのことで事は収まった。ここで自分は反省したつもりでいたが出来ていなかった。なにせ相手は人を指揮する立場でありながら私情を持ち込み、言葉遣いは悪く、その場にいない人の陰口を言うような最低な奴だったから。将来間違いなくパワハラするようなタイプだし、考えを改めた今でもそいつのことはよく思っていない。ここが最初の過ち。

5月上旬に別のメンバーと二度目の衝突が起きた。原因は間違いなく自分。自分のタスクに遅れが出てる状態でありながら他のタスクにも遅れが出てることを言い訳に自分を正当化して強気な態度をとってしまったのだ。これが二度目の過ち。
リーダーが即座に折衷案を出したこともあり衝突したメンバーとも元々良好な関係だった為、事が大きくなることはなかった。ただここで知らぬ間に誤解を生む発言をしたせいで信用を失ってしまった。

ここからチームに不審な動きが見えた、制作してるゲームの更新履歴を見ると衝突した二人で担当ではないゲームステージの製作をしていた。それも偽りの更新メッセージを残しあたかも自分に隠すように。気づいてからは不安でしょうがなかった。制作終盤でそのステージをいきなり採用されては自分が制作にかかわった個所が殆どなくなってしまうから。そのことについて何度も聞いたが濁されたりスルーされることが続き不安は増すばかりだった。次第に自分に対する当てつけかと感じ、返事が返ってこない間は精神が不安定でチーム全員に笑われないがら除名される悪夢さえ見た。

そしてついに任されていたステージ制作及びレベルデザインの仕事を降ろされた。理由は今までの言動と納期遅れ、自分の製作ステージが担当教師(過去モンハンワールド、DMC5のレベルデザインをしていたプロ)から低評価を受けたからという至極真っ当なもの。
黙ってステージ制作していたのもまた衝突が起きるだろうからという理由で、実際これ以上もめて制作を後手に回せないので正しい判断だったと思う。
仕事を任せてもらえなくなったのはショックだったし、それ以上に、その教師のレベルデザイン授業を唯一受けている自分が納期を伸ばして制作したステージよりも、二人掛かりとはいえその二人が手早く制作したステージの方が高評価だったのがとても惨めに感じた。

本来ならここまでチームに悪影響を与えた人間は主な仕事から外され、いままでやったことも全て修正、せいぜいデバッグ作業をやるくらいで、学生生活最悪な思い出となって終わっていただろう。自分なりにより良いゲームにするためだったとはいえ、今までの行いを振り返って考えるとそうなって当たり前だと思った。

チーム全体での報告が終わった後、リーダーが自分と二人で話したいと言ってくれたのだ。そしてリーダーは決して私怨や君を見限った訳ではないと再三伝えた後、自分の今後に生かすため、自分の何がいけなかったのかをまとめて説いてくれた。何が原因で衝突が起きたのか、なぜ信用を失うことになってしまったのか。

この先は自分が忘れないように書き留めただけのものである

報連相を増やす
当たり前のことだが何度も意識して取り組むべきこと。特にプランナーは仕事以外の話でも積極的にコミュニケーションをとるべき。

へりくだることを意識する
人と衝突しそうになった時、自分に少しでも非があればまず謝る。無くても謝る。相手に限りなく寄り添う。強気に出ても自分のくだらないプライドを守るだけで何もいいことはない。むしろ自分がへりくだることで円滑に話が進むならそれこそ上手く立ち回ったと誇ることができる。

曖昧な発言はしない
これは決めたことに対してそれよりも良い案が出たらそれに移りたいと考えてしまっているのが原因。時間に限りあるチーム制作でその考えはありえない。責任をもって決めきる。

洗い出し
今回の件とは関係ないが、必要な能力。制作を行う上で何が必要か全ての洗い出しができなければガントチャートも意味をなさない。あらゆる状況を想定して物量を洗い出し先を見通せれば曖昧な発言も減る。後から足りなくなるくらいなら必要以上に書いてしまってもいい。

チャットで相談せずVCで話す
今回の件で強く思い知ったが、チャットでは自分の意思がまるで伝わらないどころかあらぬ誤解を生むことの方が多い。声のトーン、その発言に至るまでどれだけ思考を巡らせたかが何もわからない文章は、もはや自分の言葉じゃないぐらいの気持ちで臨んだ方がいい。何かあればすぐ口で会話するよう誘うべき。


話の後、自分の精神状態を気遣い、休憩をとるよう勧めてくれた。その間に他にやれることを探すと言ってくれた。その厚意に甘えさせてもらい話は終わった。

感謝

専門学校に入ってから人との巡り合わせの運がとことん良いと感じている。何となく知り合った友達つながりで気兼ねなく話せて趣味も合うコミュニティで友好関係を築けたし、担任になった教師は自分にとても良い影響を与えてくれた。全体的に波乱となった初めてのチーム制作で自分のチームは大した問題は起きず誰一人欠けることなく満足に終えられた。
そして今回も結果では何も残せなかったが、自分が変われる起点を与えてくれた最高の巡り合わせだった。特に現チームリーダーには感謝してもしきれない。深く関わるのは4ヵ月ちょっと、制作が終わればそのまま疎遠になるような奴の未来を考え、自分を見つめ直して変わるきっかけを与えてくれたのだから。同い年でありながら達観していて、人一倍努力をし、親しみやすい。これ以上ない人格者で最も尊敬する人だ。

この恩を返せるかは分からないが、まずは恩を仇で返すことが無いようこの過ちを二度と起こさないよう尽力する。このメモはそのためのものであり、今後この失敗談が誰かを変えるきっかけを与えてあげられるものになったら嬉しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?