感情表現の本質

グラレコにおいて人物を描くことは基本になっていると思います。
しかし、その表情について深く考えたことはありますか?今回は表情についての本質を深掘りしていきます。

感情表現の基礎パーツ

感情表現に必要なパーツは眉・目・口の3パーツのみになります。
グラレコにおいて鼻や耳を省略して描かれる方は多いと思いますが、鼻や耳では感情を表すことが出来ないので、時間短縮を目的としたグラレコにおいては不要なパーツとして省略されることが多いです。
感情表現と描きましたが、言い換えると脳が眉・目・口からしか感情を認識(解釈)しないとも言えます。

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眉:強さと柔らかさ

眉毛のパターンは大きく分けてハの字の逆ハの字、便宜的に悲し眉毛と怒り眉毛とします。悲し眉毛は実は悲しさを表すものではなく、柔らかさを表します。そして怒り眉毛は怒りではなく強さを表します。それぞれの感情の強さは眉毛の傾きによって強度を変えることができます。よって、悲し眉毛から怒り眉毛まで無段階に変化させることができます。

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目:多彩なバリエーション

目については様々な形があり表現の幅が大きいのですが、代表的なのは山型であるニッコリの目、そして谷型となるおやすみの目で、これらについては動と静のグラデーションがあります。このグラデーションを表現することによってさまざまな感情を表現することができます。

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口:ネガポジ

実は感情表現で一番のポイントは口の形になります。口の形によって、わたしたちの脳はその表情がネガティブ(拒絶)かポジティブ(需要)かを解釈します。具体的には山型の場合はネガティブ、谷型の場合はポジティブになります。そして、口の形が全体を表現するので、例えば怒り眉毛だったとしても、口が谷型であれば、ポジティブな表情となり、やる気に満ちた表情になります。

組み合わせは無限大

今まで述べてきた眉と目と口、これらの形を組み合わせることによって、ほぼ無限の表情を表現することができます。また、それぞれのパーツの意味を把握することで、意図した感情の表現がしやすくなります。
ランダムに描いてみてできた表情から様々な感情を読み取って言うのも面白いのですが、意図した感情が表現できるのも面白いので、頭の片隅にいれていただけると嬉しいです。


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