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ボウリングの衰退 その2

ボウリングに関連する記事はこちらにまとめてあります。

ボウリングの衰退についての記事2つめ。

簡単にボウリングの現状をまとめると
1.ボーリングじゃなくてボウリングだよ
2.最盛期には3,500軒以上のボウリング場が日本にあったよ
3.1975年からの50年は1,000軒前後で推移してきたよ
4.2000年代に入ってボウリング場の現象が顕著になってきたよ

と言ったところです。

ボウリング場が閉鎖される理由としては当然「不採算」が原因で、その背景には「不人気」があります。

ただ、それに追い打ちをかけるボウリング場特有の問題としては、広い空間が必要であるが、建物の老朽化が進んでおり耐震面に問題があるケースが多いことです。

2011年の東日本大震災以降、耐震対策が強く求められるようになりました。その結果、「儲からないけどギリギリ存在は可能だな、耐震工事をするお金はない」というボウリング場が閉鎖に追い込まれています。

さらに追い打ちをかけたのが2020年の新型コロナウイルス
ボウリングはそれなりに距離をとれるスポーツですし、マスクしたままでも競技可能なのは強みですが、自粛要請や飲み会減少のあおりを受けて売上が減少。結果として老朽化した施設を中心に続々と閉館しています。

この辺り、飲食店には自粛協力金が支払われているのにボウリング場などの「飲食店以外」には協力金が払われない影響もあります。

具体的なボウリング場の増減としては

2018年 開店: 3軒 閉店:28軒
2019年 開店: 2軒 閉店:14軒
2020年 開店: 1軒 閉店:12軒
2021年 開店: 0軒 閉店:50軒

注1)2021年は10月8日時点での数値
注2)2020年にコロナウイルス発生

新聞記事を遡ると
2018年12月時点でボウリング場は758店
2021年12月現在ではボウリング場は682店とのことです。
わずか3年の間に10%, 76店も閉店しています。

この傾向は今後も大きく変わらないでしょうし、2030年ごろにはボウリング場は500店程度、あるいは閉店が加速すれば300店程度になっているかもしれません。

古いものを闇雲に残すのが良いことだとは思いません。古いものが無くなることで新しいものができる部分もあります。

しかし、いかんせん寂しさを感じますね。


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