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へたくそな手巻き寿司

やどかり食事会。一緒に作って食べる。こんな単純なことが、どれほど人を豊かに、そして強くするか。思い知ります。

寿司とジブリが好きすぎて日本に来ちゃったスペイン人のアレックス。これから住むアパートが決まり、ゲストハウス最終日ということで、手巻き寿司を。子どものように喜んでました。滞在中に仲良くなったやどかりハウスの人達もわいわいがやがや。小麦アレルギーのアレックスの為に慎重に食材を選んだり、ヘンテコな盛り付けに笑ったり。新たな出会いもあり、とても楽しかった。

みんなとの出会いが思い出される。

孤独で死にそうだったり、必死に逃げてきたり、大泣きしたり、一緒に警察と喧嘩したり笑、いろんな事があったなーと感慨深く、実に下手くそな手巻き寿司とジャンキーな具材チョイスに笑う。

一泊500円で泊まれる宿。それだけなのに、毎日毎日ドラマがやってくる。

「社会」と闘う時もある。そんなの置いておいて自分たちの世界を作る時もある。息を潜める時もある。

いろんな形で必要とする人はたくさんいる。

社会はいつのまにか人の命や生活よりも経済を回す事が優先され、制度や法律や同庁圧力には逆えず、それらに合わせることが強く求められる。いろんな事情で合わせられず相談に行けば、合わせられない方が悪いかのように言われる。

いつのまにか悪いのは自分である、弱い自分である。ダメな自分であると思い込まさていれる。制度や法律の前では大人が寄ってたかって子ども一人助けられない。毛布一枚、言葉1つかけられなくなる。そんな光景をたくさん見てきた。

でも本当は人間はいくらでも自由であり、知恵や工夫や繋がりで何だって出来る。優しさや強さをいくらでも発揮し、制度や法律なんか無くても、強くたくましく生きていける。突如街で芋や花を配りはじめたり出来る笑

そんな姿もまた見てきた。

思い出したい。その力を。本当は誰もの中にあるその力の種。

喧嘩した警察の人にも、冷たく見えた窓口の人にもきっとある。誰の中にもある人間の力。

一緒に作って食べる。その単純な時間の中にその種があるように思う。少しずつ花ひらくよう水をやる。

いつか一緒に食べられたらいい。気がついたらいつのまにか世界がひっくり返っていて、下手な手巻き寿司で一緒に笑いたい。

のきした。やどかり。まだまだ続きます。

変わり続けながら、まったく変わらない。

ただただ、毎日毎日、出会い直し。

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