冬の雪国でインリンオブジョイトイ似のキャバ嬢と元彼女とニアミスした話。加筆版

イケメンがキャバクラで無双してる話にショックを受けて自分にも何かなかったかと思い返してみたけれど、昭和っぽい話がありまして。
一度Twitterで書いたのですが補足してみます。

冬の雪国でインリンオブジョイトイ似のキャバ嬢と元彼女とニアミスした話。

結果そのキャバ嬢は生活保護を受けることになったんですがなかなか切ないお話。
雪が降っててもミニスカ、網タイツという敬礼したくなるありがたい子だったんですが、地方キャバ嬢にありがちな店外やアフターもOKな子。
でもなかなかお持ち帰れない。パチンコ屋によくいるタイプのギャル嬢でした。

ある日彼氏が出来て彼氏が辞めろというからと辞めてしまいました。
全然相手にされない嬢のことはいずれ忘れてしまいがち。
ちょっとイケそうな気がすると忘れられない。

話は彼女と出会う前。
仕事で地方都市にやってきました。
仕事は順調だけど田舎だから仕事が終わるのが早いし、コミュニティが出来上がっている。
仕事では中に入って行けてもプライベートでは壁がある。
会社がらみの人間関係だとどうしてもそれ抜きでの関係が作りにくい状況でした。
それは地方ということもあったでしょうし、それ以上に自分のスタイルが邪魔していたように思えます。
一言で言うと水が合わない。
逆に言うとなじむ努力が足りない。

BBQがあると誘われて行っても、あの人はどこどこの社長、あの人はあそこの地主、あの人に嫌われるとこの辺じゃ生きていけない。
挨拶挨拶挨拶。

合コンをしてみてもあの子はいい子だから付き合った方がいい、あの子を誘わないなんてひどい。

ダーツバーでダーツに集中してても娯楽の少ない地方じゃ知り合いに会ってしまう。
この前どこどこで飲んでたらしいね。この前どこどこで見かけたよ。この前どこどこに車停まってたね。
ねえ聞いた?インターそばのラブホにGTR停まってたの○○の長男じゃない?

煩わしさから一人で飲みに行くようになり、安めの混んでるお店を避け高めの席からあまり周りが見えないお店へ。
スナックやキャバクラには上司や同僚とわいわい行くことはあっても一人で飲むことはあまりなかったのに。
いつの間にか一人ではしごできるようになっていました。

そこで見つけたインリン嬢。
一度東京に出たことがあるけど戻ってきてそれからずっと地元のキャバクラで働いているという彼女は都会の騒がしさと田舎の煩わしさをわかると言ってくれるけど、
結局最後は良し飲もうと乾杯するのがいつもの流れでした。
最初は週に2回ほど。
お誘いがあれば店に行き、同伴やアフターOKになるまですぐでした。
飲んで飲んで睡眠時間も4~5時間あればいいほう。

そこからあっさりと
「彼氏出来て彼氏が夜の仕事辞めてっていうから辞めることにしたの。今までありがとうね!」
と。

当時その街のお店は一通り回ってしまい好みの子がその子以外に見つからずそこばかり行っていました。
街を回って客引きに話を聞いても新店も出てないし、それぞれのお店にもあまり新人も入っていない。
開拓も出来ないので近めの都市まで遠征に行かないといけないかなと思っていました。

夜の街にも行かなくなって、やることがない。

暇だ暇だと地元の女友達にメールすると
「それは寂しいんだね」
と教えてくれました。

無駄にRPGでLV99にしたり、スパロボでメインキャラを使わずにクリアしたりしてた頃。
社宅という名の家賃2万しない極古アパートに住んでいたのですが、雪の降る深夜にドアを叩く音がする。
普段家には運送屋さんしか来ない。
恐々出てみるとインリン似元嬢でした。

彼氏がモラハラ&経済DVで軽い鬱になってしまい、彼氏の財布から数千円抜いてタクシーで逃げてきたとのことでした。
恥ずかしながらインリン嬢を社宅に連れ込んだが飲み勝負を挑まれ潰されて何も出来なかったことがあった為、部屋を知っていたのでした。
無理やり襲い掛からないだろうという判断があるんでしょうね。
そういうのは好きじゃない。

携帯も取り上げられていて、財布はほぼ空、免許だけあるような状態で所持品も無いとのことでなんてエキサイティングな人生送ってたのかと驚いたのですが、
とりあえず家に常備してるカップヌードルカレーを食べさせて風呂に入れて寝かせたのでした。カップヌードルは圧倒的なカレー派。
翌朝起きるとインリン嬢は死んだように寝ていて起こしていいか迷い、でも仕事もあるのでとりあえず少しお金を置いて出ました。
どこかに行くもよし帰るもよし。
鍵なんてかけなくても盗る人もいない。
それにしてもかわいい寝顔だったなと思いつつ仕事をして、ドキドキしながら帰るとまだインリン嬢はいました。
とりあえずの日用品を買い揃え私のジャージを着てご飯を作っていて、これはなんというエモい状況なんだと思ったんですよ。
まるで新婚のようだ。
でもまだやや元気もないので、酒を少し飲みご飯を食べ、紳士のわたくしは手も出さず寝たわけです。外は雪でした。

そんな生活がしばらく続き、少し元気になってきた頃、そろそろ働こうかなと言い出したんですね。
まだ本調子じゃないからもうちょっとゆっくり休んだ方がいいんじゃないかと言ったのですが、すぐという訳じゃないから探してみると。
こっちはこの生活がずっと続けばいいなと思っていました。

付き合ってと言った訳じゃないけど同居しているしなんと言おう。
プロポーズしてしまおうか、とにかくはっきり伝えた方がいいなと思い帰ると、フルメイクでミニスカ網タイツのインリン嬢がいました。
お金を貸してたキャバ嬢に返してもらいそれで揃えたと。そしてその子の働いてるお店の面接に行ったと。

向こうからは直ぐにでも働いて欲しいと言われたが今日は帰ってきたとのことでした。
出鼻をくじかれた感があって決心を言い出せなかったのですが、ヤル気がすごかったのでこれも良い傾向かなと思ったのでした。
そして数日後出勤を始めて深夜帰る生活がしばらく続きました。
インリン嬢は
「続けることにしたし、出勤するには近い方が楽で店には寮があるから出て行くね」
と言い出て行ったのでした。

穏やかに暮らしているのでは物足りないのだろうか?でも働き始めたら前の様にハイテンションな嬢に戻り元気に見える。葛藤。

数日後の夜ドアをノックする音がして開けると1年前に別れた元彼女でした。
こんな真冬の夜に来たら追い返せないし交通機関ももうない。仕方ないから部屋に入れました。

しかし当然インリン嬢の残置物があるので、誰の?となり、関係ないでしょとなり、何故か怒り泣き叫び暴れたので外に逃げて朝まで飲みました。
何故来たのか本当にわからない。
別れてもたまにメールすることもあったので、インリン嬢と同居してメールが途絶えたのでそれかなとも思いました。
彼女は地方の元地主の娘で祖父の代では地元の有力者一族だったそうで、何故か彼女のお母さんが強気で私は初対面から虫のように嫌われていました。
とっくに財産は失い会社も倒産し借金まみれだと言うのに。

インリン嬢はベッドの枕元にピアスを片方置き忘れていて、それが怒りの引き金になったのですが、ピアスはわざとなのか忘れたのかわかりません。
私にはそういう機微は一生わからないのかもしれません。

翌日夜に帰るともういませんでした。
楽しかった我が家から一転、荒れ果てた部屋に。

一方インリン嬢は持ち前のテンションで人気嬢になり、たまにお店に行ってもアフターもなかなか出来ずにいました。
そんな中、この地方の仕事もひと段落つき、常駐せずに定期訪問になりました。社宅には布団などは置いてありますが私物は引き上げることに。
元々ホテル的に使える社宅だったので。

インリン嬢とそんな話も出来ないうちに日々は過ぎ、定期訪問時にお店に寄るような付き合いでしたが、次第に雰囲気が違うなと思うようになりました。
そしてある日寄ったらお店にいませんでした。
店長に聞くともう少し都市部のお店に移ったとのことでした。
そうか、まあよくある話だしなと自分に言い聞かせたのでした

新しいお店の地方には仕事では行かない為たまにメールする間柄でしたがそれも途絶え忘れかけていた1年後のある夜こと。後任者から電話が来ました。
「部屋にいたら女の人が来たんですけどいないって言ったら驚いてましたよ。あんな美人置いてくなんて罪な男ですね笑」と。

慌てて電話するも番号は使われておらずどうしたのかなと思っていたら数日後公衆電話から留守電が入ってました。話したいけど携帯が無いから今度は出て欲しいと。
深夜またかかって来た時は、取引先とキャバクラで飲んでて気付かず、2度目でやっと気づき店の外で出るとまたエキサイティングな事態でした

どうやら新しいお店に移った頃、すぐに妊娠&結婚したけどお腹が大きくなったらDVが始まり出産前に離婚したということ。
今は子供連れて実家に帰ったが親とも兄嫁とも合わず家を出たいということでした。
財産は元旦那に取られてしまったと。
複雑な家庭環境とは聞いていたけど深刻なようでした。

しかしこちらも大事な接待中で長話も出来ず、とりあえずまた連絡してくれと電話を切りました。
しばらく電話はかかってきませんでした。番号がわからずこちらからもかけられないままその地方への出張はほとんど無くなっていました。

そしてまた忘れたころ知らない番号から電話がかかってきました。
子供と暮らしてるから働けず、やっと生命保険の仕事が見つかったと。よかったら入ってくれないかと。
しかし保険は既に入っていました。

合コンに来てた生保レディの色仕掛けにまんまとハマり独身なのに手厚い補償。死亡保障がすごい額。
生命保険の営業は合コンを頼まれることがたまにあると聞いていたのですが、取引先の担当が既婚だけど合コンがしたいということで開かれた会の人数合わせで呼ばれ、
まあまあの普通のおばさんと取引先の担当がさっと消えてしまい、仕方なく残った地味な子と当たり障りない会話をして終了。
後日食事をということで会ってみるとしっかりメイクをしたなかなかのスタイルで別人?と酒も進み。
相手からの付き合う?~別れよ?までの勇者特急マイトガイン。
趣味と実益を兼ねたスタイルだと思う。
どうせいつかは結婚する訳だし早めに手厚く入っておいた方がいいというキラーワード。

まあもう一つ入るくらい大丈夫かと思っていたところ、子供が泣いたからまたかけると切られ、そして数ヶ月かかってきませんでした。
仕事中ふと見ると着信履歴に残るインリン嬢の名前。
あわてて掛け直すとまたエキサイティングな事態になっていました。
今生活保護受けてると。

生保の契約が取れず、パワハラと給料カット。
そして暮らせなくなり生活保護という流れでした。
生保始める人はたくさんいるけどずっと続けてる人は少ない気がします。
最初に家族親戚友達の契約を取るけどそれだけで会社からしたら充分なんでしょうかね。

何度か私が前に住んでた社宅に行ったけど不在だったのと他の人が住んでたからもうあの地域にはいないということはわかったらしく連絡しなかったそうで。
それを聞いて気の利いたことも言えず身体に気をつけてと。

「結婚してるの?」「まだ独身だよ」「彼女は?」「いないけど」「また飲んでばかりかんでしょ?」「まあそうかなあ」そんな会話で察したようでした。
その頃は他のキャバでダンサーに入れ込んでたので。
霧の中で踊るキャバ嬢の話はまた別の機会に。

「もう夜は働けないよ」と笑ってたのが最後の会話でした。
インリン嬢の子供も高校生ぐらい。
母似の美人に育ってるんでしょうか。

なので網タイツ見るとインリン嬢を思い出すんですよね。
行きつけのキャバが今度網タイツのイベントあるっていうから楽しく飲んでこようと思います。

Twitterも使ってます。

https://twitter.com/zuwaiganizo

アンケートのマシュマロも使ってます。チョコ入りマシュマロというおひねり出来る機能もありますのでよろしくお願いします。https://t.co/kVzI2sQT53


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