昭和任侠伝(4)~Fashion
とにかくいろいろな意味でオレたちは町を騒がす部だった。
以前書いたように天候が悪くなればわざと外に行き、道路や田んぼで汗まみれ泥だらけになってしまうので、練習着については特に指定をされていなかったが、先輩から
①走り回るから冬でも基本短パン
②Tシャツは破れても汚れてもよい、学校で捨ててもいいようなものを選ぶ
③靴下は泥んこになるから練習専用のものにする(外の部活のようだ)
④学校の体育着はすぐ授業で使えなくなってしまうからやめた方がいい
というアドバイスがあった位のものだ。
だからいつも汚い格好で軍隊のように並んで走ったり、訳のわからない歌(巨人の星とか、森昌子の「先生」とかを大声で歌うことを強要された=度胸をつけるため)を歌いながら歩いてくるこの軍団は、いつも迷惑がられていたものだ。
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