コロナで会えないこんな夜は～Without you

二度目の緊急事態が出されたが、感染者は一向に収まる兆しが見えず、国民は我慢の毎日に辟易としている。

はじめは時間がとれて嬉しいなと本を読んだり、新たに資格を取得する勉強をしたりと有益に使えていた自分も、あまりに有り余る時間に押し潰されてステイホームで何十年か振りに野球ゲームに没頭してしまう有り様だ。

とにかく不要不急の外出はしない、会食は黙って短時間で済ませ、夜は２０時までで終わり。これでは会いたい人がいても会う時間も場所もない。
時間が有り余っているにも関わらず時間がないという、この哲学的な問答の中で本当に日本人は、いや人間は試されているのだなと感じてしまう。

とにかく会えない。だからSNSなんかでやり取りをする訳だが、SNSには表情がない。表情の絵記号はあるのだが、その本意は自分で汲み取るしかない。
だから相手には面と向かって言えないようなことや、相当無礼なことも文字であっさりとできてしまう。もっと単純に言えば、表情を読み取られないから気を遣う必要がなくなる。