能率的に練習ができる環境
皆さんはどのような環境で練習をしていると、より能率的に練習ができるでしょうか?人によっては、「一人で練習している時」の方がより効率的と感じている選手もいますし、一方で「みんなと一緒にいる時」の方が練習が能率的に進むと思っている選手もいます。
もちろん、スポーツの特性、個人競技かチーム競技かによっても違うとは思いますが、練習に対してどのような環境が良いか感じ方が違うということを知っておくと、練習の工夫したり、チームのリーダーを選ぶ上で参考になるかと思います。
人が練習環境に感じている3つのパターン
一人で練習をすることを好む「個人型」。自分がやるべきことを明確にしながらも、周囲に人がいる環境で練習することを好む「近接型」。人と一緒の練習することを好む「チーム型」の3パターンがあると言われています。
それぞれの特徴を少し紹介します。
「個人型」
・一人で練習をして、全責任を追うことを好む
・周囲に人がいたり、何か役割を分担したりして練習をする状況では、パフォーマンスが落ちる場合がある。
・何も相談せず、長時間人と話さなくても問題ない。
・指導者がこのタイプの場合、仕事をほとんど自分でこなしてしまい、他のスタッフと信頼関係を築きにくい。
「近接型」
・自分の責任を明確にしながらも、周囲に人がいたり、人と関わりながら練習することを好む。
・自分のやるべきことや役割がはっきりしない場合、パフォーマンスや気持ちが落ちる場合がある。
・一人で練習をしなければいけない時も、パフォーマンスや気持ちが下がりやすい。
「チーム型」
・チームとして常に一緒に動き、責任が分散することを好む
・チームで取り組むことで、その相乗効果があると信じている
・個人で取り組まないといけないことに対しては、予定通り進められない、決めたことを守れない、やり切ることができないなどの傾向が見られる。
様々な特徴がありますが、皆さんは当てはまるタイプはありましたか?
このタイプによって、どのように練習を進める方がやる気が出るのか、またやる気が上がるのかが分かると思います。
「チーム型」の特徴が強い選手は、みんなで一緒に取り組むことを好みます。キャプテンなどの特別な役割を与えられるとストレスを感じやすいかもしれませんが、チーム一丸となって目標達成に取り組もうとするので、チームはまとまりやすいと言われています。
「個人型」の選手は、コツコツと練習に取り組めるタイプです。全体で練習をしている時に、自分自身にとってプラスに感じられない時は、モチベーションが下がる可能性があります。また、リーダーになると自分のやり方を押し付け、周りが振り回される可能性があります。また、周りがついてこないとリーダー自身が周りに気を使いすぎ、やる気をなくしてしまうことにも繋がりかねません。
リーダーに一番向いているのは「近隣型」です。チームメンバーとともに取り組みながらも、個人として取り組むべきことが明確ならば目標を持ちながら、その力を発揮できるように努力を重ねていくでしょう。全体の割合としても60%の人はこのタイプのようなので、候補となる選手は多いのではないでしょうか。
まとめ
選手のタイプによって練習に取り組む態度も違い、チームの練習環境や方法によって、やる気モチベーションも変わってきます。リーダーにふさわしい選手を決める時、誰がふさわしいか。選手の特徴をとらえる上で参考にしてみてください。
<参考文献:影響言語で人を動かす>
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