見出し画像

人が自分自身と他人に当てはめるルール

今日は、ほとんどの人が持っている自分のルール(〜しなければならないと思っていること)があります。それは、社会的ルールに当てはまるもののあれば、その人の過去の経験や教えから学んで得た価値観から来る自分なりのルールもあります。

このルールを、他人に対してはどのように当てはめているのか、人のタイプによって様々なあるようです。そのタイプは4つあります。

自分型
・自分位当てはまるルールは、他人にも当てはまると考えています
・あても同じ考えを持っていると言う前提で他人と話す
・自分のルールを人に積極的に伝えます
・専門知識を教える役割が適しています
無関心型
・自分のルールは自分に当てはまる、他人のルールへは関心がありません。
・悪意があるわけではなく、ただ興味がないだけです。
・他人のことは気にせず、自分のことをどんどん進めてしまいます。
・要求されたことよりも、自分がすべきと思っている事の方が集中して取り組める。
迎合型
・自分のためのルールがない、またはよくわからずにいます。
・自らルールを作ろうとしないが、他者からルールを設定されると、積極的に他者にも伝え従うように求めます。
・仕事で言うと、中間管理職はこのタイプになりやすい。
寛容型
・自分のルールやポリシーを持っていますが、人にそれを伝えることには抵抗があります。
・人は皆違うと思っています。
・臨んでいることを明確に示さないため、周りに不安を与えるケースがあります。
・中立的な立場だと、その力を発揮します
・「〜〜すべき」と言うのは傲慢だと思っています。結果として、何を考えているのか分からないと思われることがあります。

この中で、どのタイプが一番多いでしょうか。実は自分型の人は70%を占めるようです。無関心型3%、迎合型7%、寛容型15%となっています。

スポーツの現場でも、多くの選手は「自分型」のように思います。特にそのルールは、成功例をもとにそのスポーツの常識が作られ、それを模範として、またはオリジナリティーを加えながら自分たちのルールを作っていき、それを仲間にも求めていくことで、同じ方向性、同じ価値観の中で一体感が生まれていきます。

しかし、大学入学時のチームではその価値観が崩れました。小学・中学・高校と野球を続けてきましたが、どのように練習をするのか、何を意識して野球をすべきなのか、ウォーミングアップの意義など、自分なりに真剣に教わってきた常識があり、その常識は日本全国同じだと思っていたのです。しかし、各地から集まったメンバーと話していると三者三様でした。自分にとって当たり前と思ったことがそうではなかったのです。

人のタイプは変容していく


一つ例を挙げると、私は投手をしていましたが、当時投手は「半袖を着ると肘が冷えるのでダメ」それが常識だと思って高校3年間を過ごしてきました。今では非常識ですが、同時30度を超える日も長袖を着て試合に参加をしていました。他の地域からきた選手は普通に半袖を着て過ごしています。初めは、「自分が正しい」と思い他の選手にも同じことを求めました。しかし、話していく上で何が正しいのか分からなくなっていきます。そして、新しい知識を得ると自分の中の常識として持つようになり、後輩にも積極的に伝えていくことになります。最終的には、いろいろな考え方がある受け止めるようになり、「寛容型」の要素が大きくなっていったと記憶しています。

自身の体験や人との関わり、状況の変化でその人のタイプは変容していくものですが、その特徴を知っておくだけでも、選手の特徴を捉えるきっかけとなるのではないでしょうか。

何が正解ということではありません。様々なタイプが現れます。選手自身が自分のタイプを理解し、時と場合によってうまく使い分けていくと良いのではないかと思います。

参考にしてください。

<参考文献:影響言語で人を動かす>



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?