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人の関心は何に焦点を向けているのか

皆さんはスポーツ、競技の中で「努力が報われた」と感じるのはどんな時ですか?
「優勝・勝利といった結果を手に入れた時」や「今まで取り組んできたきたことをやり遂げた」時でしょうか?
または、結果や努力を、「指導者や親、関係者が認め、称賛してくれた時」でしょうか?

実は、人が自分の価値基準を満たすために「何に対して関心を向けているか」ということが人によって違うかもしれないのです。それは2つに分けられます。

ひとつは結果やタスクなどに興味をもち、何かをやり遂げることを重視する「物質・タスク重視型」と、もう一つは人との関係や関わりや人の感情を重視している「人間重視型」があります。特徴を簡単にお伝えします。

「人間重視型」
・人の感情や気持ちに関心を向けている
・自分の行動判断が、人の気持ちや感情に左右されます。
・周囲の人の気持ちに注意を払いながら取り組むため、信頼関係を気づくのが得意です。
・人の気持ちを大切にしながら、全体調整をしていく力がある。
・会話の中での関心は、指導者・仲間などの行動や感情など、人の話をよくする
「物質・タスク重視型」
・練習や目標をやり遂げることに関心を向けている。
・人の気持ちよりも結果がどうなったか、またはそのためのアイデア、ツール、タスク、システムを重視している。
・人からもらったアイデアも、物事を完遂するための「情報」と捉え、相手の感情は重要視しないことがある。
・会話の中での関心は、結果や方法、そのためのアイデアなどである

割合としては、人間重視型の人は15%、物質タスク重視型55%、両方の特性を持っている人が35%だそうです。

スポーツ選手の傾向として多くなるのは「物質・タスク重視型と人間重視型の両方を兼ねる」選手であることは想像がつきます。

スポーツをする上で、「練習や目標をやり遂げる」ことや「そのためのアイデア、ツール、タスク、システム」を重視するという視点は必ず必要になってきます。さらに、スポーツは仲間とともに取り組むことも大切になってきますので、「人間重視型」の特徴も持ち合わせていたいですね。

「人間重視型」の選手は、自分の結果や方法がうまくいったことよりも、それを認めてもらえた「人」に対して関心があり、自分に向けられた言動が嬉しいと感じるでしょう。
「物質・タスク型」の選手は、誰に言われたかよりも「その手法ややり遂げた結果、アイデア」がどう評価されたかということへの関心が強くなるはずです。

スポーツ選手は、両方の特徴を持ち合わせている選手が多いと思われるので、2つの要素をうまく取り入れながら、選手や仲間への評価をしてあげると良いかもしれません。

2つの特徴のどちらか一方に偏っている選手同士では、関心の向け先がまったく違ってくるので、意見が合わないことも出てきそうです。その時は、相手の関心の向け先はなんだろう……と、この2つの視点を参考にしてみてくださいね。

<参考文献:影響言語で人を動かす>

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