選挙について

基本政治の話はしない主義ですがすこしだけ。私も最近やっと投票の仕方が分かってきた30代後半です… 二十代前半私も投票することの意味が分からず、ただ親に行きなさいと連れられて、しぶしぶ行っていました。
実際応援したい党も無く、完全な無党派層。広報誌でチェックするものの、誰に入れてもどうせ同じでしょ。恐らく今選挙に行かない方と同じ考え方だったと思います。

ただやはり年金、保険料、住民税、その他学校では教えて貰えなかった沢山の税金を肌身に感じるようになってくると、政治の影響もまた、ひしひしと、みにつまされざるを得ず。理想の国やコミュニティの在り方や生活など、歳を重ねると考えるようになり、そこからかけ離れている国の方針を決める国会や政治について苛立ちを感じるようにもなりました。

人間は同じ考え方の者が集団になると、それを正義として盲目的になる傾向にあります。本来は人の数だけ正義があって然るべきなのに…。歴史を見ても、結局正しさや正義は数の多い方が勝っています。
ですがそれは、いくつもの戦争や争いで、間違った正義が生まれる可能性を強く孕んでいる事を私達は学んでいるはず。

なのに今の日本の政治は与党が圧倒的に多く、偏った正義を生みだし易い状態が長く続いてしまっていると感じています。せめてそこを変えたい。今の私はそのささやかな気持ちで、投票に行っています。

といいつつも、スタンスは無党派で与野党のバランスを取る投票の仕方をしたいと考えつつも、なかなか自分の票を生かせないもどかしい選挙ばかりでした。そんなものなんです…。行く人皆しっかりわかった上で投票してるわけじゃないんです。

しかし本当に大事なのは選挙の後だと思っています。選挙が終わったら、投票率が出ます。
投票率の多かった世代の方向を向きながら新しい政治が動きます。投票率の低かった世代には厳しい日本になると考えたらいいと思います。

日本はもう急成長する国ではないです。働けばそれだけ豊かになるという常識は伝説でしかなく、今辛くても将来楽になるという言葉も使う事を躊躇うほどに、煮詰まり切った状態。なのに、まだ成長する頃と変わらない方針の政治が行なわれて…いるとおもいませんか…。

むしろこれから辛くなる将来をすこしでも辛くない様にするにはどうしたらいいかを考える時代に入って来ている日本で、私達は仕事の仕方生活のスタンスくらいでしか考えてゆけませんが、政治は根本を変える力があります。
一気に変える事はできないです。でも少しずつでも選挙に行く人が増えてくれば…いっそ投票の内容はさて置きでいいくらいです。今辛くて選挙に行かない世代の人たちの投票率が上がるだけで、その世代の事を国が考えてくれる様になる。

投票に行こうっていうのは、日本に私たちが生きてるよ!っていうことを国に認識してもらう為の行動です。難しくて分からないならわからないなりの投票でいいとおもいます。せめて、いるよ。生きてるよって、言わないと。

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