[それっぽくするDTM01]お通しコード、とりあえずディレイ

まずはアイディア出しのお話。
僕のやり方な上に脳内の順序を追って説明しているためちょっと長いのはご容赦を。

ディレイといえば、カラオケで言うエコー（リバーブとの複合技みたいな？）音が反響する効果を出せるエフェクターです。

ピアノを起動したりギター音源で鍵盤を弾いたり、とりあえずしてみるけどメロディーやコードが出来ない。メロとコードという骨組みから曲を展開する場合、いつも同じ音だとそういった罠もあり得ます。

そういった時はドラムから組んでみたり、シンセを立ち上げてみたりするのですが、そもそも形が見えてないときはより深みにはまる要因になるかねません。意味不明に立ち上げたシンセ、謎メロディ、二度と開かないプロジェクトファイルの完成です。

そういったマンネリを打開し、かつ自信を回復するときに自分がよく使っているのが、「ありものの曲からコード進行を真似して、打ち込んでみること」と、「メロディを弾く楽器にディレイをかけてみる」ことです。

「出来合いのものを目の前に置いてみるお通しのようなコード進行」
「メニューに迷ったらとりあえずディレイ」

居酒屋チックな話になってきましたが、その通り居酒屋ではとりあえずビールとお通し、この二つで飲み始めることができます。

まずお通しの方から、グーグル様にお願いすれば、小室進行やらヤスタカ進行やら、とにかく大人気のコード進行が沢山出ます。もしくは自分の好きな曲のコード進行を調べて打ち込んでみてもいいかもしれません。

当然、既に出来ているものなので、すごい既視感と同時に、「このコードならメロディ思いつきやすいかも」とか「ここ俺だったらこういう進行にするなぁ」というのが出てくるとおもいます。
使い古されたコード進行は圧倒的な支持があるだけあって使いやすく、また変形がしやすいので、非常にとっつきやすいです。枝豆です。

とりあえずは難しいことなんて考えません（解決とか）。

https://dl.dropboxusercontent.com/u/89869333/kouza/000.mp3
本日のお通し4323 4322の全部セブンス和えです。

さてそのコードの上でなにをするか、その時点でメロディができたのであれば万々歳、崩したり足したり減らしたり、自ずとルートは見えてきます。

とりあえずやる気なく適当なメロディをつまんでみます。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/89869333/kouza/001.mp3

「なんかもっと派手に行こうよせっかくなんだから」
僕の中のクライアントがそう言います。なのでさっきのメロに間に経過をたしたりなんかキラキラしたかんじに動かします。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/89869333/kouza/002.mp3

音色もかっこよくしようよ～～今日は無礼講じゃーんなどとアルハラをうけながら気が進まないまま音色を変えてきます。
https://dl.dropboxusercontent.com/u/89869333/kouza/003.mp3

それっぽくなってきたけどやる気がないかんじ。
でもお通しがきても酒のメニューが決まらないこともしばしばです。
ですのでそんなときこそ「とりあえずディレイ」

個人的にやる気が出るディレイ一位の「TAL-Dub-2」
フリーです。　http://kunz.corrupt.ch/products/tal-dub

ディレイは音が遅れて聞こえるだけのものではありますが、ピアノやシンセサイザー、ギター、ボーカル、なんにでも使えるし音を拡げたりメロディの補助になったり非常に万能なエフェクター。ピアノなんてとりあえずかかってるとエモい。

アイディアを出すときに、この反響音は「空間をイメージする（世界観を作りやすい）」という点と「弾いたメロディに偶然の要素が追加される」というのが大きな利点となります。

さっそく　そく　そく　く　く　く（ディレイ）
https://dl.dropboxusercontent.com/u/89869333/kouza/004.mp3

あっ
なんかそれっぽくなってきたのでは？
これベースがはいってきてーリードのメロがー、サビはこうでーなど
少しずつイメージが出てくれば勝ちです。
あとはもう音に酔う自分に酔う、俺って出来る奴じゃないか！と思えれば作業は意外と速いモノです。

さて、とりあえずは一回目。なんか長いコラムになってしまってあんまり役に立たないかんじになりましたが、きっとnoteでは僕より知識のある方が有意義なコラムはやってらっしゃるので、自分はこのテンションでやっていきたいと思います。

※投げ銭形式です。これ以降に記事はありません。