エリオット波動理論による日経225トレード
私は、エリオット波動による相場展望に基づき、2022年1月からGMOクリック証券で日経225CFDのトレードをしています。
先月(2024年6月)までの成績は、次の通りです。
当初資金 3,000,000円
累計損益 +1,567,105円(52.2%)
リターン年率(平均月間損益╳12/当初資金) +20.9%
含み損益 +210円
累計損益+含み損益 +1,567,315円
リターンが年率20.9%というのは悪くないと思いますが、有料記事購入のインセンティブとしては弱いですかね。
ただ、私のトレード手法は、特別な才能を必要としない、誰でも真似のできる簡単な手法であり、かつ、比較的リスクの小さい着実な手法なので、今まで株価指数CFDトレードで稼げていない人には、ぜひこの記事を読んでいただきたいと思っています。
この記事では、私の日経225CFDトレードの基礎となっているエリオット波動による相場展望と具体的なエントリー・エグジットの仕方について解説します。
このうち価値が高いのは相場展望の方で、日経225の長期的な安値と高値の目処を明言します。
エントリー・エグジットの仕方は、特に目新しいものではなく、リスクの少ない合理的な方法の一例を提示するだけです。
私は私の相場展望を正しいと信じているので、この記事にはその価格に見合うだけの価値があると思っています。
しかし、私の相場展望が本当に正しいかどうかは、現時点では誰にもわかりません。
間違っていたとしても、私は責任を取ることができません。
また、相場展望というものは、本来は、様々なテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を駆使して総合的に判断するべきものかもしれませんが、私が根拠とするのはエリオット波動理論だけです(その他にもいくつか根拠はあるのですが、それらを自分の言葉で価値ある情報として提示する能力がないので、結果的にエリオット波動理論だけになっています)。
記事を購入される際は、その点をよく承知していただいた上でお願いします。
その代わり、質問はジャンジャンしていただいて構いません。
購入前でも購入後でも、真摯にお答えいたします(お問合せはこちら)。
エリオット波動概説
エリオット波動については、OANDA証券のサイトにかなり詳しい説明があります(https://www.oanda.jp/lab-education/technical_analysis/elliott_wave/index-2/)。
ここでは、それを参考にしながら、私なりに理解している内容を簡潔にまとめます(わかりやすさを優先させたため、用語の使い方などでOANDA証券のサイトの説明と若干異なる部分があります)。
エリオット波動は、1940年ごろにアメリカのラルフ・ネルソン・エリオット氏が提唱した株式相場に関するチャート理論で、その最も基本的なパターンは「5波動で推進し、3波動で修正する」です。
上昇トレンドであれば、上げ・下げ・上げ・下げ・上げの5波動で推進し、下げ・上げ・下げの3波動で修正します。下降トレンドであれば、その逆になります。
推進する波は1波、2波、3波、4波、5波と呼ばれ、修正する波はA波、B波、C波と呼ばれます。
この1〜5の推進波の波形をインパルスと呼び、A〜Cの修正波の波形をジグザグと呼びます。
1波と2波は、より小さな足では5波動の推進波と3波動の修正波になっています。3波と4波、A波とB波も、同じです。
また、1〜5波とA〜C波は、より大きな足では1波と2波ないし3波と4波またはA波とB波になっています。
つまり、エリオット波動は、「フラクタル構造」になっているのです。
フラクタル構造であるが故のわかりにくさなのですが、推進波は5波動で構成され、そのうちの1波・3波・5波は推進波、2波・4波は修正波です。修正波は3波動で構成され、そのうちのA波・C波は推進波、B波は修正波です。
5波動の推進波(インパルス)と3波動の修正波(ジグザグ)には、次のような特徴があります。
2波は、1波の61.8%押しとなる傾向があり、1波の始点を超えることがない。ジグザグやフラットなど単純な波形になる傾向がある。
3波は、1波の1.618倍になる傾向があり、1〜5波の中で最長となる傾向がある(最短となることがない)。
4波は、3波の38.2%押しとなる傾向があり、1波と重なることがない。シンメトリカルトライアングル(三角持ち合い)や複合修正波など複雑な波形になる傾向がある。
5波は、1波と同じ値幅になる傾向があり、3波の終点を超えるのが基本だが、超えないこともある(フェイラー)。ダイアゴナルトライアングル(斜めに傾いた三角形のチャートパターン)になることがある。
A波は、通常は4波の終点を超えない。
B波は、A波の38.2%~61.8%となる傾向があり、5波の終点を超えないのが基本だが、まれに超えることもある。ジグザグやフラットなど単純な波形になる傾向がある。
C波は、A波の1~1.618倍となる傾向があり、4波の終点ないし安値が目処とななる。A波の終点を超えるのが基本だが、超えないこともある(フェイラー)。ダイアゴナルトライアングルになることがある。
※ 0.382、0.618、1.618はフィボナッチ比率であり、エリオット波動理論はこれを重視し、活用します。
エリオット波動が上記のようになる理由・背景は、次のように説明されます。
(上昇トレンドの場合)
上昇トレンドの端緒である1波は、市場が懐疑的であるため、推進波の中で最も短くなる傾向がある。
2波は、まだ下落相場が継続中だと考える弱気派が勢いづき、大きな調整となる傾向がある。
3波は、新規の買い手が多数参入するとともに、弱気派の損切りによる買いも発生するため、力強く長い波動になる傾向がある。
4波は、3波に乗れた者の利益確定売りと3波に乗り遅れた者の買いが拮抗する局面であり、押し目は浅くなる傾向がある。
5波は、楽観主義がはびこり、悪材料は無視され、強気相場が継続する。
A波は、1波の裏返しで、押し目買いのムードが漂っている。
B波は、まだ上昇相場が継続中だと考える強気派が勢いづき、大きな上昇となる傾向がある。
C波は、新規の売り手が多数参入するとともに、強気派の損切りによる売りも発生するため、破壊的な相場となる傾向がある。
以上がエリオット波動のエッセンスですが、現実の相場が全て「5波動の推進波+3波動の修正波」の基本パターンで構成されているわけではありません。
次のような「3波動の修正波+3波動の修正波+5波動の推進波」や「3波動の修正波+3波動の修正波+3波動の修正波+3波動の修正波+3波動の修正波」も、エリオット波動理論の波形です。
上のチャートは全体としてはフラットと呼ばれる波形、下のチャートは全体としてはダイアゴナルトライアングルと呼ばれる波形になっています。
5波動の推進波の後には3波動の修正波が来るのが基本パターンですが、逆向きの5波動の推進派が来ることもあります。
3波動の修正波の次にどのような波動が来るかについては、いく通りもの可能性があります。
5波動ないし3波動が完成した後の展開は、より大きな足の波動や別のテクニカル分析あるいはファンダメンタル分析に基づいて予想することになります。
日経225相場展望
さて、ここからが本題です。
2008年10月以降の日経225をエリオット波動で観測すると、次のように捉えることができます。
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