バクハツ！シエンカ！ドライアイス！②

よく特撮ヒーローモノで、
異空間や悪の基地などで黒バックに地面に
ドライアイスの煙が漂っているシーンを観た事があると思います。

その異空間や悪の基地でのアクションシーンでの
エピソード。

撮影所の室内セットに暗幕を張ってドライアイスの煙が逃げない様に敷居をして

熱湯の入ったドライアイス発生装置にドライアイスをバンバン投入して長いホースで煙を
キャメラのフレーム内に満遍なく敷き詰めます。

キャメラマンの、いのくまさんや瀬尾さんが、
足りない場所を指示します。

ドライアイスの中
ミニトランポリンを使用した場合も当然
トランポリン、マットの補助がつきます。

天井が映るのでキャメラのフレームは
トランポリンギリギリで切っているので補助は
極力低い姿勢で補助をしなければなりません。

トランポリンを踏んだ演者が着地する
マットにも補助が必要で、映ってしまうので
地べたに寝そべって補助につきます。

通常の撮影では何も問題は無いのですが

ドライアイス絡みではいつもと違いました。

新人の頃…
何も知らずいつも通り、トランポリン、マットの補助に着きました。

万が一
映らない様に僕達補助にも大量のドライアイスの煙で隠されます。

いのくまさんが「モトクニ～もっと低くなれ～」
視界は真っ白
地面に顔が着くぐらい低くなって本番を待っていると…。

あら？…

何だか息苦しい…

なんだ？これ？
今まで感じた事の無い感じがしました…😅

異変で顔を上げたら

「本番！モトクニ低くなれ～」

慌てて顔を隠しますが息ができずツラい😅

そして
よ～い！スタート！

視界ゼロの中…
息が吸えない…😅
何故か酸素もゼロ…

なに？これ？ヤバい

カットがかかり

すぐさま顔を上げました！

酸素が吸える！

ところがNG！

「もう一回！補助低くなれ～」

次は息を止めて煙の中に…

次のカットは無事OKで酸素も吸えました！

ドライアイスは二酸化炭素の固形体ですから
密閉された空間では二酸化炭素中毒になる可能性があったのです。

新人で意味もわかりませんでしたが
ちょっと怖い経験でした…😅

て…言うか
誰か教えてよ…

(あれ…これ一般常識？…😅)

ドライアイスも怖いよ…😁

moto