恋人未満③


この2ヶ月、メールは毎日してたけどw 初対面のA君

私が多少人見知りしてたのを気にもせず…

無邪気な笑顔で近づいてくる。



「……A君、見すぎw」

身を乗り出して私の顔を見てくる


「えぇ、だって可愛いんだもん♪」

「危ないから、ちゃんと前向いてw」

「わかったー」

こんな調子で

助手席からずっと見られてる:( ;˙꒳˙;): 


変なプレッシャーが… 

こういう場面だと 急に子供になるんだw

メールでは気づかなかった 意外な一面を見た。


 「マニュアル車、運転出来てカッコイイ♡」と

尊敬の眼差しで見てくる。

免許証取る前のあるある

運転出来てカッコイイ!!凄いな!!という感じ? 


私も教習所通ってる時は、バスの運転手さんに恋しそうなくらい(笑) 凄いなって思ったし気持ちは分かるw


「A君も、ミッション車、乗れるでしょ?w」

「まだ、運転上手くないし…」と窓の外を見ながら少し拗ねる。


(˶ ̇ ̵ ̇˶ )なんだ、なんだ、めちゃ可愛いんですけどw 



胸が            …とくんっと 鳴った


気付かれないように、話題を変えた。

仕事の話とか、教習所通ってた話とか、、


そうしてる内に目的地に到着した。

途中に何度か

じーって見ながら「かわいい♡」と言うから

ドキドキした。

道が混んでなくて 早く着いてしまい

駐車場でしばらく時間を潰す事に。


「あ、そうだ!」

「知らない人と気軽に会ったら危ないから、もし私が悪い人だったら大変でしょ?! 」と言ったら


「大丈夫だよー」となんの疑いもないまっすぐな瞳で見てきた。 澄んだ目で見られてると、何だか私が汚れた考えでいる様な感覚になった。


「 でも、、気をつけてね?」と母親っぽくなってしまったけど…

「大丈夫、わかったよ(笑)」と笑ってた。


しーん…  と沈黙が続いた。


あれ、話題が出てこない、どうしよ…と思ってたら

A君と目が合った。

今までずっと話してたA君も話さない…




もしかして、気を悪くさせた?? と思っていたら…



A君が、私の腕を掴んで引き寄せ…




ぎゅっと優しく抱き寄せた。

/// え、なに!? この展開… 


予想外すぎて思考停止に… 



胸板がいい感じで、お腹周りも引き締まってた。



腹筋は毎日してるってメールで書いてたな…とか


肌が綺麗…とか

ぼんやり考えて抱き締められたまま…じっとしてた。


とくん、とくん 


シャツの上からA君の鼓動が聞こえてくる… 


少し速い… 上を向くとすぐ近くにA君の顔があった。


凛とした顔立ちでカッコイイ… 


優しい目

そして、瞳の奥は深い海の様な感じがする

何の疑いもない、まっすぐで 澄んでる…



あ、そうか、野生動物の目と似てるんだ



人とは違う、野生動物が持つ圧倒的な何か…



逆らえない… 惹き込まれる…



とても魅力的だった。


ダメだ…

惚れてしまいそう…。と思った瞬間




A君が私の唇にキスをした。



「  ?!  」という顔をしたら

「 かわいいね♡」とニコッと微笑んだ。


もう一度キス… 

               柔らかくて、優しくて… 

                                                 あたたかい…

                            


「ぁ…」とA君が言った。


「もう行かなきゃ」と。


「う、うん。待ってるね、行ってらっしゃい」

何も無かったかのように、平静を装い返事した。


A君が車を出て歩いてく後ろ姿を見ながら…


A君、ちゅぅ、上手すぎ( ¯•ω•¯ ) っていうか… 


雰囲気作りが上手すぎる… 

じっと見られたら 何も考えれなくなる…


もし、A君を好きになったら…

年齢差で、辛くなって…  泣くんだろうなと思った。


大人になればなるほど

臆病になる

恋愛を重ねれば重ねるほど

想いを伝える事がこわくなる

でも、後悔はしたくないと 身体が教えてくれる。


付き合わないけど…

あなたに会えてよかったと言われたかった。



   唇が、まだ 柔らかい感覚を覚えていた…


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ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ