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FUJIFILM X-T4発表!如実なムービー向け進化を遂げた。

2/26にFUJIFILMからX-T4が発表されました。多分、CP+の会場で華々しくデビューを飾りたかったのかも知れませんが、昨今の事情でCP+の中止を余儀なくされてしまいました。
実は去年の6月にこんな記事を書いています。

そう、約8ヶ月前です。1年も経っていない。。。
正直言うと「ちょっとモデルチェンジ早すぎるんじゃない?」と思ってしまったが、X-T2が2016年9月に発売。X-T3が2018年9月なので、2年周期と考えれば、そんなに早すぎる訳ではない。(X-T4の発売予定は4月らしいです。)X-T3の好調に少しペースアップしてる感は否めませんが。。。

そこで気になるのは自分が所有しているX-T3とX-T4の違いです。
以下のサイトで分かりやすく比較していました。

こうして見ると写真性能ではそこまでの進化は感じられないのですが、動画性能に至ってはビデオグラファーが求めるであろう事に配慮した純粋進化を見せています。

ボディを見て大きく違う所は、LCDがバリアングル化したところでしょう。X-T3のチルト式に比べるとローアングルからハイアングルまで自由度が格段に上がっています。しかもLCDを閉じたときはクラシカルなデザインも相まってX-Pro3のようにフィルムカメラを思わせるシンプルなデザインになり、液晶保護にも一役買っています。
でも、なによりバリアングルに一番魅力を感じているのは自撮りを多用するビデオグラファーでしょう。AF性能の向上も功を奏して、ボディの右側に張り出すLCDによって外付けモニター無しでも自分の姿を確認しながら深度の浅いCinematicな自撮りが実現できます。(今までMOVだけだったのに加えてMP4収録も可能にしたのも、そのままネットに上げる人に向けた配慮でしょう)

バリアングルは他にも利点があって、モニター位置がオフセットされる事でジンバルに乗せた時のLCDの位置もブラシレスモーターの位置に邪魔されず、視認性が各段に上がります。しかも、X-T3の104万ドットからT4は162万ドット(同じく3インチ)に向上してるので、外付けモニター無くともフォーカスの確認がしやすくなっていると思われます。
良い事ずくめのバリアングルに見えますが、個人的にはボディの外側に出てるモニターがデザインとしてあんまり好きじゃないんですよね。撮影に入るまでのアクションが多くなることがどうも気になっちゃって。。。

あと、大きく違うのはバッテリーでしょう。大容量化して写真枚数で言うと1.3倍の向上しています。これもバッテリー消費の多いムービー撮影には心強い!(俺の現行バッテリー6本はどうしてくれるんだ!という思いは押し殺しつつ)

そして、X-T3は4K60pをAPS-Cサイズでいち早く実現したミラーレス機だったわけですが、HDなら120pというハイスピード撮影も可能にしていました。それが今回のT4では、時間制限3分とはあるもののHD240pを実現しています!しかもクロップ無しの通常時と同じ画角のままというから驚きです。24p撮影時に 10倍スローというのは映像的にかなりのインパクトを与えます。

そしてフィルムシミュレーションで新たに加わった「ETERNAブリーチバイパス」!!
まあ、いわゆるデビッド・フィンチャーの映画「セブン」とかで一斉を風靡した銀残しってヤツです。フィルムで撮影していた頃、ミュージック・ビデオとかではよくやりました。ここで、またETERNAのブリーチバイパス処理に出会うとは!よくLUTでは似たようなルックを出しているのですが、本家本元のフィルムメーカーが出している銀残しです。
F-logからETERNAへのLUTはFUJIから出してくれているので、これもLUT出出してくれることを望みます。

あ、忘れてた!
1番のウリは手ブレ防止でしたね。でも!コレに関しては使ってみて判断できる事なので、また後日。

さて、こんな魅力的なX-T4ですが、買い換えるかというと二の足を踏んでいる感じです。
4k60p収録までに於いては、X-T4にT3は引けをとっていないし、強いて言うならAF性能が向上しているのが羨ましいくらいです。まあ、手ブレ防止も助かるけど、バリアングルも好きでは無いけど魅力は感じてます。
T3持っていなかったら絶対買いでしょうね。市場価格20万円くらいだろうと言われているし、ムービー一眼として考えたら最強のコストパフォーマンスです。

それでも自分はもうちょっとX-T3で勝負してみようと思ってます。
発売から1年半経った今でもムービー性能は全く遅れを取っていないし、やっとカメラ特性も分かってきた感じです。それくらいX-T3は魅力的なカメラなんです。

X-T5あたりになったら買い替えを考えてる時期ですかねσ^_^

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