文國進氏、統一財団理事長を解任される

2013年3月24日、文國進氏(当時43歳)は、統一財団理事長・統一グループ会長職を解任された。(統一財団は統一グループ内に13ある系列会社の資産を管理している)
韓総裁が辞任を迫ったのは文総裁が他界した直後であった。國進氏はこの要求を受け入れず粘ってきた。統一財団のFacebookには当時の事情が書かれていた。
國進様は韓総裁に理事会の投票による解任という形を要求した。新しい指導者に財団を引き渡すという韓総裁の命令に従うと言った。辞任する訳ではないが、理事会の決定には抵抗しないということである。國進様は米国に戻るため一週間以内にこれらの手続きを実行するように指示した。國進様は8年間の支援と協力に感謝すると言い、教会の傘下組織が発展することを祈ると語った。

國進氏の要求により2012年10月23日に理事会が開かれたが予想とは異なり國進氏は解任されなかった。そして、世界日報会長に就任するなどむしろ活動範囲を広げた。統一グループの経営成果に対する広報にも積極的に乗り出した。國進氏は退陣しないことを決心した。韓総裁もすぐには無理強いしないことが分かった。しかし、母子間の葛藤は信徒たちに伝わった。その後も國進氏を退陣させるという圧力は続いた。
こうして2013年3月24日、國進氏の通訳であったティモシーエルダー氏は語った。「4名の理事がニューヨークで國進氏の解任についての理事会を開こうとしたが理事たちは現れなかった。その理事たちは、清平で夜12時に理事会を別に開いて國進氏を解任した」
要するに國進氏は解任直前まで、金孝律氏を含む統一財団理事たちと力比べをしていたのだ。

統一財団理事は7名であった。当事者である國進前理事長と亨進氏・安ジンソン理事は解任に反対した。清平で解任を議決した理事は、金孝律氏・ユジョンオク氏・石グッジン氏・イドンハン理事であった。ニューヨークで理事会が開かれたならば反対票が出て状況は変わっていただろう、と統一教の関係者は語った。こうして國進氏は、統一教の資金源である日本教会に関連する権利・地位を奪われ、そして「國進人脈」と呼ばれる人々も人事された。
文國進氏が解任された理由(統一教会の分裂より)
パークワン訴訟敗訴に対する責任
財団理事長が統一教会のことに深く関与した越権行為
私企業評価システムを聖職者の実績評価に導入し、現場責任者から不満をかったこと
実績を上乗せして発表した。文國進氏の重婚疑惑

要するに統一教は韓総裁を中心として運営されながらも「金孝律グループ」と呼ばれる彼らの力が強くなったのであった。韓総裁は2013年の活動報告および新年会で「金孝律は特別である。すべての制度の上にいる」と宣言した。また「多くの二世を育ててきたが、二世にはもっと時間をかけなければならないようだ。育てなければならないようだ。うちの子達も同じだ。だから今は私が先頭に立つ」と述べた。


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