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田舎に学ぶ「買わないチカラ」とは?変化に強い生活が求められる今だから思うこと

本日は「買わないチカラ」がテーマです。
モノが溢れる貨幣社会に、あえて「買わない」選択をする価値について考えます。

買わないチカラとは

そもそも買わないチカラとは?
これは私の造語です。
買い物をしなくても困らずに生活ができるチカラを指しています。

とはいえ、めちゃくちゃにケチな節約をする生活力ではありません(笑)
例えば、こんな能力です。

  • パンクした自転車屋さんを自分で修理する

  • 冷蔵庫のあり合わせでメニューを作る

  • 毎日の食卓に並べる野菜を、家庭菜園で育てる

このような、スキルや身の回りにあるものを活かして自給自足ができる能力です。

買わないチカラを身に付けるメリット

買わない力を身に付けることは、次のようなメリットがあります。

  • 生活支出が下がる

  • 知識という財産を持てる

  • 周りの状況に左右されず、変化に強くなる

例えば、自転車がパンクしてしまった場合。
自分で自転車の修理ができれば、お金が無くても、自転車屋さんが休みでも、困ることがありません。
部品と、自分のやる気と時間があれば何とかなります。

買わないチカラの真価は、その再現度の高さです。
一度身に付けてしまえば、一生涯使える資産となります。
そしてこの資産は、人に教えることで、家族や友人と共有可能。
決して消耗することのない資産になります。
(時々、適度なアップデートは必要ですが)

買わないチカラはニーズのあるスキル

なぜ現代で、買わないチカラが大切なのか。
それは社会は変化するものだからです。

東日本大震災発生時やコロナ禍では、自由に買い物に行けない状況が続きました。
近年では物価高の影響を身近に感じています。
それまで「買って済ませていた」ものを、見直す機会が増えたせいでしょうか。
YouTubeなどの動画サイトでは、数々の「手作りのやり方」動画が投稿されています。

モノが溢れる現代になって、敢えて「買わない」知恵の価値が見直される流れが生まれつつあるように感じます。

田舎は買わない知恵の宝庫

一方で、田舎とは買わないチカラの宝庫です。
買い物に出かけるのが不便な土地であるほど、おじいちゃんおばあちゃんは素晴らしい買わないチカラを身につけています。
これらは決して一朝一夕で身につくモノではありません。
相当な忍耐のもと、トライアンドエラーを繰り返してきて身につけた、まさに至極の宝物です。

田舎に住んでいる皆さんは「大したことねぇ」と謙遜されていますが、本当は能力がとても高い方が多いです。
この価値をぜひ、「変化に強い生活」のニーズが高まっている今だからこそ、広く伝わることを願っています。
「現代社会が効率化のために蔑ろにしてきたものにこそ、サステナビリティな未来を実現するヒントがあるのでは」とー。
田舎を訪れ、足ることを知る方々の穏やかな笑顔を見るたびに、そう思えるのでした。

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