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空手の瓦割りの起源

本部朝基の当破(アテハ)」の記事で、本部朝基は瓦割りには否定的であったという話をした。昔の沖縄では、空手(当時は「手」)の稽古は秘密裡に行われた。場合によっては親兄弟にも知らせず、早朝、日が昇る前に師匠の家に行って他人に見られないように稽古したりした。

これは空手を習っていると知られると、いらぬ挑戦などを受けるリスクがあったためである。当然、常設の道場や定期的な演武会などもなかった。つまり、人前で空手演武をする機会がなかったため、瓦割りのようなデモンストレーションもなかった。

しかし、実はまったくその記録がなかったわけではない。

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