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ナイハンチの分割論と創作論

ナイハンチは初段、二段、三段から成るが、もともとあった長大型を3分割したという説と、オリジナルは初段のみで、二段、三段は糸洲安恒による創作であるとする説の二つがある。

いずれの説が正しいかを史料から証明するのは難しい。そもそも分割にしろ創作にしろ、それらを立証する同時代史料を欠いているからである。

それゆえ、この記事では、まず分割論と創作論が出てきた経緯を明らかにし、次に各種のナイハンチを比較して、古流のナイハンチはどうであったかを考察してみたいと思う。

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