管制官のSNS事情について
こんにちは、元航空管制官です。
今回は管制官のSNS事情についてお伝えします。
航空管制官になりたいけどなかなか情報がない。
リアルな話を聞きたいけど、SNSを探しても見当たらない。
これが現状ではないでしょうか。
(パイロットやCAの情報はたくさんあるのに・・・)
なぜ少ないのか。
それは航空管制官は国家公務員であり、国家公務員法(第100条第1項)に規定する「守秘義務」があるため、なかなかSNSで情報発信しづらいのが現状です。
実際に、10年ほど前にSNSによる重大な事例が多発したという経緯もあり、航空管制官組織内ではSNS利用に対する目は非常に厳しくなっています。
(当時、該当職員らは懲戒処分を受けました。)
発信したとしても、それがOKなのかNGなのか、そこの線引きも難しく、現役航空管制官のSNS利用者が少ない理由です。
最悪NGの場合、懲戒処分等もあるため、私は現役時代は一切SNSを利用していませんでした。
退職後は発信してOK?
では、退職後はどうなのでしょうか。
残念ながら、職を退いたあとも守秘義務があります。
しかし、それでは何も管制官に関する情報を提供できない、管制官を目指す方々が困るのではと思いSNS発信することと致しました。
もちろん守秘義務はありますので、機密情報などは一切発信しません。
あくまで自己責任で発信してまいります。
【最後に】
航空管制官はSNSを一切利用してダメというわけではありません。
SNSで発信してよいものの、あくまで自己責任です。
ただし、発信した内容が守秘義務に当たるか線引きが難しいため、現役航空管制官のSNS利用者が少ないのが現状です。
公務員はコンプライアンスが声高に叫ばれておりますので、やむを得ないのかもしれません。
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