本みりん
●●は大丈夫ですか?
無添加無化調無農薬、天然、自然、こだわればこだわるほど不自然な考えに行き着く人たちが多い。葡萄や梨、桃、林檎など、農薬は大丈夫ですか?と質問する人がいる。お米や野菜にも言えることだけど、農薬は大丈夫ですか?という考え方がある人は避ける方が良い。農薬を飲みなさい、農薬に浸かりなさいと言っているわけではない。あくまで残留農薬の話だ。有機農法の野菜を買うと値段が高くて手が出ないと言う人がいる。そもそも現代の食品が安過ぎるだけだ。例えば昔はお米が高かった。お米から作る、お酢、味醂、日本酒など本当に貴重だった。有機野菜の値段は比較的安価だけど、果物になると手が出ない。これはそもそも果物は手間暇が掛かり、高価な理由は生産者はその金額をもらっても、べらぼうに儲かるわけではない。という話だ。ここのところ味醂を試しているが、やっぱり味醂は高くて良いと思った。例えば杉錦の飛鳥山。これは特別栽培米を使っている。吟醸を仕込む酒米くらい高価な原料米だ。それを通常みりんを仕込む際は90%精米くらいの所を80%まで磨きこんでいる。搾りに関しても吟醸酒と同じ手間暇が掛かっている。となると、普通に純米吟醸酒の価格と同じ値段になるよね!って値段と品質に対して納得いくものになる。味わいの話は、安い本みりんやみりん風調味料の作られた味わいと、古式にこだわる優しさ、深みのある味わいを知ると、吟醸造りの様な本みりんを使いたくなるだろう。本みりんは、むかしは貴重なお酒として、女性たちに愛されていたらしい。昔ながらの貴重な味わい。杉錦という酒蔵は山廃、生モト造りの酸がある純米酒を造らせたら、アタマ2つくらい秀でている酒蔵だ。白ワインの様な味わい、燗酒の燗上がりするお酒、本当に素晴らしい酒蔵だ。本みりんの味わいを知る上で参考にしてもらいたいお酒を2本紹介する。南部美人のオール麹と満寿泉の貴醸酒。この辺りのお酒を飲むと醸造って面白いなぁと思うだろう。疑ってかかって良い事など何もない。例えば、昔ながらの在来種の野菜や果物を探すなら、味わいの違いを楽しむくらいに考えると良いだろう。
#茶を通し食を知る
#本みりん飛鳥山
#貴醸酒
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