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CEDEC2021を終えて③

さて、CEDEC2021シリーズ最終回です!
前回の「悔しい」を経てその先の話です。

UI(ユーザーインターフェイス、User Interface)という言葉があります。ユーザーと製品やサービスとを繋ぐ接点すべてのことを意味します。

似た言葉にUX(ユーザーエクスペリエンス、User Experience)があります。
こちらはユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のことを意味します。

我々モーションアクターはこのUIに相当する存在になれるのではないかと考えておりまして。
というか、そうならないと生き残れないのではと思います。
それこそ今更かもしれませんが。


仮想現実とはいえ、どこまで行っても現実の延長です。
XRが活発化してきてますが、結局のところ最終的に人間は自分の五感を通してしか世界を(まだ)認知できないので、物理法則や人の感情は、受信器として物差しの立場を譲りません。

以前にもここで、
「自己投影が行われる主人公のモーションは、感覚的に共感しやすいものを意識している」的な自論を書かせていただいたかもしれません。

それと同じで、仮想現実のエンターテイメントも結局行き着くところは人間の五感ベースだなぁと思っております。

ゲームというサービスを通して得られる体感・体験も例外ではなく、我々モーションアクターはそれをサポートする接点、糊付け、つまりUIの役割を果たせるのではないかと。
ここは他のクリエイターさんよりも得意(なはずww)です。
このポジションをきちんと確立出来れば、AI化が進んでもまだしばらく仕事を続けられそうな気がします!


そしてそれらを直感的にユーザーの皆さんに体感してもらう為には、やはり創作者、製作者たるクリエイターさん達にその感覚を体験し理解してもらうのが一番だなと。
誇張や調整をしてもらう上でも、まずは理屈を理解してもらい、「狙って」演出してもらえればさらに効果的なUXを提供出来ると考えます。

その感覚を共有する場になれた。
そして今後のディスカッションのきっかけになれた。
そんな手応えを今回にCEDECにで感じさせてもらえました。

というわけで、企業の皆様向けに基礎体操、基礎アクション、武器操作、真剣切りなど色々な体感会をご用意しました。
出来るようになる為にではなく、感覚を理解するために一度安全に身体に通して頂こうと。
(はい、そうですこれは宣伝ですww  詳細はまた後日〜)

モーションアクターとして、単独でCEDECに採択していただけたのは初めてだったそうです。
上ってしまった舞台が、一体どういう意味を持っているのか?
まだ計りかねてるところもありますが、少し責任を果たして行かなくてはならない部分があるのではないかと、改めて気を引き締めております。

楽しませてもらいますけどね!!

以上、杉口の夏の大冒険でしたww
最後まで読んでいただいてありがとうございました〜!
またちょいちょいnoteもあげていきますのでお付き合いいただけますと。

では今回はこれにて!

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