《選択的シンママ》精子はどうする問題
選択的シングルマザーになる場合、妊娠以降は基本的に一人で出産からその後の20年近くにわたる子育てをしていくことになるが、
妊娠するためには卵子と精子と子宮と母体が絶対に必要だ。
この問題は、オブラートに包んで話しても仕方ないので、具体的に、リアリティのある方法で書きたいと思う。
少し話はズレるが、もし人口子宮が近いうちに誕生したら、
精子と卵子さえあれば、10ヶ月間の妊娠も必要ないし出産に伴う危険もゼロになる。
なので、子供を作るのに必要なのは、卵子と精子だけになる。
が、2024年現在、人口子宮は実用化されていないので、
最初に述べた通り、
妊娠のために必要なものは4つ。卵子、精子、子宮、母体だ。
そのうちの3つは自分が持っているが、精子だけは持っていないので、どうにかしなければならない。
精子を手に入れて、かつ子宮に受精卵として着床させるためにはどうしたら良いのか。
改めてこのnoteで整理したい。
誰かと性行為をして体内で受精、着床する
子供を作るときに一番わかりやすい方法。今のパートナーでも、元彼でも、友達でも、今日会った誰かでも、その行為自体は可能だ。
ただし相手を知っているとなると、その人との関係性、これからの人生でどれだけかかわっていくか、またその人の既往歴、家族の既往歴など、事前に確認しなければならないことが多い。
さらに、性行為というのはただの行為ではなく、相手とのつながりや信頼という意味を持つものだと私は捉えているし、そのように捉えている女性は少なくないと思う。
次のnoteに詳しく書くが、同性カップルや、無精子症のカップルが母体で着床させるときに、第三者と性交渉するという事例は本などを通してはあまり聞いたことがない。近年SNSで精子提供者を募集して、複数回性交渉をし、妊娠したが、相手の経歴に虚偽があったことに訴えを起こした裁判があったので、中には性交渉をして妊娠に至る人もいるかもしれない。
しかし、少なくとも私にとっては、性行為は意味があるものなので、現在パートナーのいない私には、この選択肢は上がらない。精子提供者から精子を提供してもらい病院で体内受精もしくは体外受精をする
精子バンクから精子提供を受けて、日本国内の病院で、体内受精もしくは体外受精をする。
この手段を独身女性が取ることは2024年現在、日本では日本産科婦人科学会からその学会員に向けて発信されているガイドラインにおいて民間精子バンクの利用が禁止されているので、実施することができない。
パートナー間(婚姻関係でも事実婚でも良い)において、男性に無精子症などが認められ男性不妊であることが証明されて初めて、精子提供を受けることができる。精子提供を受けた後のプロセスは通常の不妊治療とほぼ同じなので、現在妊活や不妊治療をされている方の方が詳しいと思う。体内受精と体外受精は何が違うのか?疑問に思って調べてみると、体外受精は、女性側が高齢である以外の相応の理由(複数回体内受精を試みたが全て失敗したなど)があると実施することができるそうだ。
詳細はらメディカルクリニック
ただし、報道でもたまに見受けるように、日本国内でも独身女性への人工受精をしてくれているところはあるようだ。この行為は日本産科婦人科学会で禁止されている行為なので、もちろんWebsiteには書いてないし、実際にそこで治療を受けた人も後続の方のことを考えてSNSなどで発信したりしていないようだ。
精子自体は、知り合いの精子もあり得るし、クリオスのような国際的な精子バンクからの提供もあるだろう。知り合いの精子の場合は、カップルの不妊治療のプロセスと同じように病院内で精子を体外に出した上で、その場ですぐに体内へ注入するようだ。
しかしこの方法も、近々使えなくなるかもしれない。
現在、生殖補助医療の在り方を考える議員連盟によって提出された方改正案が議論されており、法案の可決と施行が近いと言われている。それによって、以下のことが法制化されるため、いよいよ対応をしてくれる病院がなくなってしまうことが懸念される。
・女性カップルや未婚女性による提供精子を使った人工授精や体外受精の禁止
・海外精子バンクの利用の禁止
・患者様によるドナープロフィールの閲覧禁止、ドナー選択の禁止自宅で提供精子を自分で注入する
シリンジ法(詳細がグローバル精子バンククリオスのページにまとまっていた)というやり方で、自宅で自分で排卵日に注入する方法もある。
アメリカでは人気の手法らしい。
クリオスの場合だと窒素タンクで運ばれてきて、排卵日2日前〜当日の間に、自身で膣内に針なしシリンジを使って注入する。
不妊治療で、病院でシリンジ法を実施した友人から話を聞いたところ、病院でやるか自宅でやるかだけの違いで、手法は全く一緒だった。
これに関しても、海外精子バンクの利用の禁止が法制化されるとできなくなる可能性はゼロではないため、早急な検討が必要だ。
ここまで3つの方法を検討してみた。
それぞれのやり方にはプロコンあり、またそのプロコンは自分の価値観によってもプロなのかコンなのか異なってくる。
私の場合、2か3で迷っている。
2の場合、かかりつけの産婦人科では、断られた。先生が結構有名な方なのでグレーゾーンである独身女性への人工授精はリスクが高いのだろう。
卵子凍結をした病院でも聞いてみたが、こちらも断られた。こちらも名の知れた病院なのでリスクが高いのかも知れない。
実施してくれるところを探すのに時間がかかりそうだ・・・年齢的に時間との勝負に入ってきているので、もしかしたら3つ目のオプションが一番現実的なのか。
3つ目のオプションのコンズは、タイミングと方法である。
タイミング、つまり排卵日に受精しなければいけないが、私は海外出張や海外旅行に行くと、月経が1週間程度遅れることがよくあるので、排卵日が正確には読めない。
排卵日に使わなければ無駄になってしまうので、このポイントは超重要・・・
もしかしたら、かかりつけ産婦人科で、排卵日の特定だけお願いすることはできるかも知れない。
その場合、自宅で良いタイミングでできる可能性は高まる。
あとはシリンジ法がうまくできるかという問題。
”できるだけ奥まで”ってどこまでなの・・・という疑問・・・
通常の行為とは違うのだろうか・・・
医療従事者の友人に相談したら、そんなの簡単だよと一蹴されたが、自分でしかわからないことなので、不安なまま排卵日を迎えそうだ。
ということでやっぱり2つ目が有力だと思っている。
こんな風に、精子をどこで手に入れるか、どうやって受精するか、というのを悩みながら日々を過ごしている。
次の記事では、精子バンクについて深ぼってみたい。