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きみは三重県の四日市のトンテキを知っているか

どうもこんばんは。あなたの隣人ぶたおです。

三重県四日市市ってご存知ですか?関西人なら満額で「知ってる!」と答えると思うのですが、東の方の人とか、あるいは九州・沖縄の方の人だと、もしやピンと来ないかなと思って尋ねてみました。

そして四日市といえばトンテキなんですが、これも思ってるのは関西人だけだったりしますかね?大阪には「大阪トンテキ」っていうローカルなチェーン店があって、そのお店が「四日市の名物のトンテキを〜」みたいな前口上だったんですよね。関西ではそれで知った人も多いと思うけど、四日市=トンテキという認識は、香川=さぬきうどんくらいの全国区ではないのかもしれないとふと思いました。

…まあ、そういったわけで、いつごろからか四日市といえばトンテキだと刷り込まれてきた大阪民の自分としては、いつか本場で食わにゃあという思いがあったんです。でもなかなか行かず…先日やっと重い腰をあげて行って来ましたので、ぜひご報告したいと思いました。

アーバランライナーPlus号に乗って到着しました!
近鉄四日市駅に!
今までは名古屋に行くとき通過するだけだった駅!
四日市駅というのはこんな感じだったのかと…
なんか再開発ぽいことしていたが、やはり地方の駅前の商店街は寂れて行ってるんやねえ…というのが第一印象。
アーケードももう撤去されつつあるのか…?
と、思いきや。実はアーケードぜんぜん元気だったっぽい。そしてめちゃくちゃ広いし人も歩いているしお店もけっこうある。そんな中に目指すお店があったのです…

トンテキのことをざっと調べると、かつて四日市でトンテキを名物とした発祥の店は現存してないらしいですが、その暖簾分けみたいな店が残っていて、現在は四日市駅ではなく別の駅の近くにあるようだったのです。ですので、今回は考えないことにしました。

「トンテキなんてどこで食っても一緒だろ!」などと乱暴なことを考えたわけではなく、そこまで四日市という街においてトンテキが一般化してるならば、四日市駅周辺にだって評価の高いお店はあるだろうという読みです。

総合的に調べてみると(ググっただけ)、四日市駅前の一楽という中華料理屋さんがトンテキで有名だそうです。余談ですが、だいたい地方の著名なB級グルメというと、地元の中華料理屋も出してるというパターンが王道としてあるんです。中華料理店ってオムライスもあれば、なんでもありなイメージあるじゃないですか。だからまあ、地元で人気のメニューがあればついでに出しとか〜みたいなノリなんですかね。自分も一瞬そんなアレかなとか思ったんだけど、トンテキというのはそもそも発祥店が中華料理屋さんらしいんです。それを大阪人は知らなかったんですよ。西洋料理店のメニューぽいじゃないですか。けど中華料理屋で食べるトンテキが本来の形として王道みたいです。そうと分かれば、まっしぐらに一楽を目指すのみですね。

駅前アーケードにある一楽さんの店構え。
創業52年の変わらぬ醤油味とんてき定食の看板が頼もしい!
どうしたって酒飲みなのでドリンク類チェックしてしまうのです。地元の銘柄キンミヤ焼酎があるのが四日市ぽい!
どこの店にもあるのかと思ったら、別にそういうわけでもないっぽかったたです…

昼営業は14時30分くらいまで、ということだったです。まだ14時になる前だし行けるでしょと入ってみました。店内はカウンターが少しとテーブルが5〜6といったところだったかな?なんしか長細い感じ。ぜんぜん空いてました。どこでも良いと言われたので手前の4人がけのテーブルに座って、とんてき定食を注文しました。ビールは…と思ったんだけど、なんとなく米に集中したくて頼みませんでした。旅先ともなると昼間からビール飲みたくなるし、それで開放感を演出してみたくなる悲しい性みたいなのが自分にはあるんだけど、なんとなくこの時は自制してました。それが後に思わぬ結果を生むとは…。

しばらくして定食がやってきました。分厚い肉を焼くので時間がかかるのかなと思ったけどそうでもないかったという。そもそも中華のメニューなので、きっと早く調理する工夫のメニューではあるんでしょうねえ?待ってる間もぽつりぽつりとお客さんはくるし、人気店らしいというのは間違いない雰囲気はあります。ホントに14時30分ころまでに入れば行けるっぽいですね。待ってたらとんてきが到着しました!

とんてき!ご飯!中華汁!という完璧なる定食でした!
でかい豚肩ロースをグローブ状に切れ込み入れてあるやつしか知らなかったですが、ここのは刻んでるようです。これはこれで食べやすくて最高ですね。にんにくもゴロゴロやし。

甘辛タレで柔らかく焼いた豚を食べて、文句が出るはずもなく美味いです!ふわふわに切ったキャベツにタレが染み込むのもまたよしです!ほんでもって、この豚肉を受けて立つご飯がまた、ほどよく硬めに炊かれていて美味いのなんの。定食にして正解だった。そしてビールを頼まなかったことによって、飯に集中できて良かったのです。どんぶり飯3杯いけるとはよく言いますが、これは行けますね。でも行けるところを、軽く盛ったお茶碗ひとつで済ますのもまた良い。余力を残して投げるピッチャーみたいで。なんしか定食としての形で、半世紀超えの味を堪能できたのは良かった。そしてよく考えたら、近鉄特急でサッポロのロング缶一本空けてたので慌てることはなかったのでした。

自分はフワフワの飯というやつが苦手で、硬い飯が好きなのね。だいたいの関西の飯屋というのは、総じてご飯がやわくて嫌なんです。だもんで、中華屋でこういった定食を食べた際に、ご飯が心もち硬めだったりすると「チャーハンにも使うからかな?」なんて妄想したりします。でも現実には炒飯用と分けてるかもしれず、あくまでも妄想は妄想なのですが。

今回もそんな妄想を発揮しましたので「このお店はチャーハンも美味いはず!」と決めつけてしまい、どうしても食いたくなりました。しかし今、余力を残してとんてき定食を堪能したのに、ここにチャーハン追加とかいう無茶は良く無い…。あきらかに成功の形が崩れるのですよ。ダメ、ゼッタイ。

だもんで、夜にまた来てしまいました😅

夜の一楽。昼間のランチタイム後半とは大違いでお客がパンパン!並びまで出ている!4人とか3人連れとか多い!やはり四日市では大人気店なんだね…
昼とは違い無慈悲なまでにビールも頼むのです。そしてギョーザだって頼んでしまう。ちょい小ぶりで8個も入っていてツマミとしてはすこぶる良い!
気になっていたチャーハン!わりとたっぷりでした…
もうちょっと追加してみようかなと注文したピリ辛唐揚げみたいなやつ!思ってたのと違い、唐揚げを酢豚的にアンに絡めた料理だった!しかも量が多かった!
これはやっちゃったか…と思ったけど、美味いのもあってか意外とペロリと食えてしまいましたよ…

夜も堪能しましたね〜。でも中華屋さんのメニューはすごい多いので、一楽の全貌とかはぜんぜん見えてこなかったです。夜も定食をやってるみたいで、みんなわりに頼んでましたね。生姜焼き定食とか美味そうだったもんな〜。

あ、チャーハンですけど、一楽のチャーハンは意外と柔らかいしっとり系で、上品な味付けのやつでした。なんやねんそれーってなった!

やっぱり食ってみないと分からんもんですね…。チャーハンも種類すごい多いんですよ…。

次に四日市に来たらまた寄りたいです。一楽さん。

おまけ:一楽の向かいの三代目鳥メロ(和民系列)が、とんてきを出してた。抜け目ないというかなんというか、商売の熱心さについては感心しました…

一楽さんの食べログ貼っておきます!

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