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両@リベ大学長 著「お金の大学」を読んだら出費が3万円減った話

どうも。お金の話です。

突然ですが私には借金があります。
そう、「奨学金」です。
学生時代には大変お世話になっていましたが、
社会人となった今や、家計にジワジワと圧迫をかけ続けている存在です。

もういい年ですし、そろそろこれを何とかしたいと思う気持ちがどんどんと膨らんでいました。
そこで家計を見直そう、資産運用を本格的にやろう、と調べていた時に出会ったのがこの本です。

「本当の自由を手に入れる お金の大学」
両@リベ大学長 (著)

結果から言いますと、
これを読んでから半年間行動し、
毎月の固定出費が、¥85,456から¥58,222
毎月2.7万円
の節約に成功しました。

また、いままで不透明だった
自分が今いくらお金を持っているのか?
を見つめなおした結果、
70万円を現金化できました。


「お金の大学」とは

両@リベラルアーツ大学学長による初の著書。
公式ブログやYoutubeにて、お金についての解説をされており、話題ということでこの本を手に取りました。

だいたいこういうお金にまつわる本って、
投資をせよとか月3000円で億万長者とか、誰にでもできると言いながらも、ハードルが高かったり職業的に無理なものだったりする印象です。

家計の節約本は、ライフイベントごとにかかるお金などを示してくれるのはいいんですが、なんだか先のこと過ぎてしっくりこない、他人事に感じる、その時でいいかと読んで満足しがちでした。
また、どうとでも取れるあいまいな表現が多く、いざ自分がやろう、やれると思い立たせるにはあと一歩足りません。

そしてこれはまったく個人的な印象なのですが、
お金にまつわるこれらの参考書は、
文字だらけのめっちゃ難しい本(自分にはできんわと読んで満足)
アニメ絵だらけのめっちゃ簡単な本(読まんでも知っとるわとバカにする)
の2つが多くみられるように感じていました。

さて、本書「お金の大学」はというと、
後述します「5つの力」に焦点を当て、
出費を減らす収入を増やす
ヒントを与えてくれます。

ハードルの高そうな投資をいきなりせよ!というわけでもなく、
まずは家計の見直しから、という風に、順序だてて丁寧に説明してくれます。

そして本書の一番の特徴だと感じているのは、
いらないものには、必要ない。とはっきりと断言してくれている点です。

例えば、
「火災、車、掛け捨ての死亡保険で十分。」
「貯蓄型生命保険は不要。」
「車は買うな!」
などです。バッサリと切られます。

そして印象ですが、どちらかというと
見やすく読みやすいのですが、民間保険、国民保険、共済について、扶養控除、副業について、ふるさと納税、投資信託、インデックスファンドなど、他の本ではすみっこに※で書いてあるか、それだけで一冊になりそうなことが、かなり詳しく書いてあります。
知りたかったことがだいたい書いてあります。
お金についてこれから考えようとするには最適の一冊だと思います。

お金にまつわる5つの力

本書の軸にあるのは、
「人生を豊かにする!お金にまつわる5つの力」についてです。
5つはそれぞれ、
①貯める:支出を減らす
②稼ぐ:収入を増やす
③増やす:資産を増やす
④守る:資産を減らさない
⑤使う:お金を使う
であり、私が実践したのは、①貯める③増やすです。

①貯めるは、通信費、保険、家、車、税金の固定費を見直そうという話です。
③増やすは、株式投資、不動産投資に関する話です。

実践編①貯める力

では実際にわたしは何をしたかというと、まずは固定出費の把握です。
何にどれだけかかっており、それは必要か?という検討をしました。
給料の明細、クレジットカードの明細、各種預金口座の残高、それぞれとにらめっこしながら、
家計簿エクセルシートを作成しました。

2020年3月時点での固定出費

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これが当時の固定出費です。赤裸々です。
保険が生命保険と貯蓄型年金保険の2つ、自分と親の携帯代に、更には車ローンに奨学金とモリモリです。
給料が入ってもほぼ固定出費に持っていかれ手元にはほとんど残りませんでした。

この固定出費の把握の際に強く思ったのが、毎月の出費と各種預金口座情報の把握が大変めんどくさいということです。
当時、ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行、楽天銀行の口座を持っていましたが、
これを機にすべての口座をWeb通帳に変更しました。
そして現金払いによるレシートの記録、これもまためんどくさかったので、ほぼすべての支払いをクレジットカード、もしくは楽天Payで行うこととしました。
スマホでリアルタイムで確認できるので、資産状況の把握へのハードルがぐっと下がり、継続していくやる気にもつながりました。
めんどくさがりの自分のハードルをひたすらに下げていく、これは継続をするうえで大変重要かと思います。

ここから行ったことは、
①車ローンの完済
②生命保険の見直し
③携帯会社の変更
です。

①車ローンの完済は、あと5年くらい先でした。
先延ばしにすればするほど利息がかかり、負担は増すばかり。
現金が減ることへの恐怖もありましたが、昨年はコロナ禍、交際費がかからない年でしたのでこれはチャンスとばかりに一括で残りのローンを支払いました。

次に②生命保険の見直しですが、
当時は住友生命の
・ライブワン 最低保証利率付3年ごと利率変動積立保険特別保証更新型
・5年ごと利差配当付き年金(14)10年確定年金
この2つを契約していました。

親に言われるがままに社会人1年目から入っていましたが、
「低確率・大損失にのみ備えろ」
「貯蓄型生命保険は不要」
「保険は保険、投資は投資で考えろ」

をもとに、保険見直し相談を何社かと行いました。
保険相談でプロと話し、本書と合わせて衝撃を受けたのは、

・民間保険とは、あくまで国民健康保険で軽減した後の医療費負担に対するものであるということ
・保険料控除はびっくりするほどしょぼい
ということです。

例えば100万円の手術費が必要だとして、まず国民保険で3割にカット。
残りの30万円は自己負担、ではなくさらに高額療養費制度によって10万円までカット。
自己負担はその10万円と入院中の経費、それをカバーするのが民間保険である、ということはこうやって調べるまで知りませんでした。

また、お得そうだからとやっていた個人年金保険に対する保険料控除は、年間所得から8万円前後が引かれ、
実際に払う税金の差額は最大でも約1万円と知り、今まではいったい何だったのかと途方に暮れました。

というわけで、
住友生命のライブワン・個人年金はどちらも解約。
楽天生命の掛け捨て型終身医療保険に変更しました。
結局医療保険を契約しとるやないかい、という感じですが、一応納得はしています。


最後に③携帯会社の変更ですが、
当時はワイモバイルを契約していました。
auの三太郎CMに嫌気がさし、12年契約していたにもかかわらず大した見返りもなし、こんなとこ抜けてやる!と意気込んでワイモバイルに契約しました。
が、メールがうっとおしかったり料金が徐々に増えていったりと、なんだか妙に使いにくく、
ならば次は楽天だ!と1年間無料の楽天モバイルに変更しました。

現在の携帯料金はゼロ円
来年からは2980円。
月に5GBまでですが、使い切ったことはありません。
楽天モバイルには、ギガを消費する高速モードと、消費しない低速モードの切り替えが可能なのですが、これが意外にも低速ではない
5Gエリア外の田舎で暮らしていますが、非常に満足しています。

最近は大手3社からも低価格プラン(ahamoなど)が発表されましたので、無料期間が終わる来年12月ごろまで様子を見ようと思います

以上、
①車ローンの完済
②生命保険の見直し
③携帯会社の変更
を行ったことで固定出費がどうなったかというと、

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という結果になりました。
始める前は、やっても大したことはないかもしれないと感じていましたが、前後で比べるとなかなかです。
車保険が3年目になって月額が減ったのも助けになっています。

次の目標としては、奨学金の返済、親ケータイ料金、・ネット料金の見直しです。
あと娯楽系のサブスクリプションサービスに金をかけ過ぎていますし、正直生活が怠惰になるだけなのでここも何とかしたい、いやしなければならぬ。



実践編②増やす力

さて、ある程度出費も抑えられたので、増やしていく方も考えよう。と行動開始しました。

やったことは2つ、
①不透明な資産の把握
②積立NISA口座の開設
です。

まず、①不透明な資産の把握ですが、
いったい何のことかと感じるでしょう。
「財形」です。

入社以来、会社に言われるがままに
・財形貯蓄
・一般財形
・住宅財形

に加入していました。

これによって、なんぼかわからんけど大変な時には財形がなんとかしてくれるだろう、という妙な安心感を持ってしまっていました。
この妙な安心感によって、計画性のない買い物や出費を繰り返していたように思います。

しかしそれではイカンと一念発起しました。
自分の資産は自分で把握、管理したい、ということで、すべての財形を(可能な限り)自分へ払い戻しました。
※財形貯蓄は退社しない限り戻ってこないそうです。

また、貯蓄型の生命保険を解約したことで、その分も払い戻されました。
※満額返金までには一定の期間が必要でした

会社と労金とのやりとり等、けっこうめんどくさかったですが、これらを行ったことで、
手元に約70万円の現金をゲットしました。

さて、妙な安心感を与えていた不透明な資産が明確になり、
自分が持っているお金はたったこれだけ、という現実的な数字に直面しました。

知りたいけれど見たくなかった全力の総資産
もう後には引けぬ思いです。
増やすしかない、という思いに駆られます。

そして②積立NISA口座の開設です

これに関しては、2019年から始めていました。
口座には楽天証券を使い、
もはや楽天経済圏にズブズブです。

以前少しだけ株もやっていましたが、精神が持たないので自分には向かないと断念しました。

積立NISAは簡単です。口座を作ったら何があっても放置です。粛々と積み増すだけです。なんならこれに関しては積立額は把握しない方がいいまであります。
先に株式投資をやっておくのはいい経験かもしれません。
サラリーマンにとって、毎日の評価額の増減に一喜一憂することがいかに無駄かを知ることができます。

銘柄はインデックスファンドを選びました。どの本でも、だいたい初心者はこれを選べと推奨されています。

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上記は私の毎月の積立金額(オレンジ)と評価額(青)のグラフです。
2019年のスタートから現在まで、何があっても放置していました。
コロナショックで一時期は落ち込みましたが、その後持ち直し、現在はプラスに転じています。
(前半のグラフがやたらとまっすぐなのは記録をサボっていたからです)

現在もコロナが収束しているとはまだまだ言えませんが、第1波のショックがあったにも関わらず、プラスに転じたという事実は、今後も放置し続ける覚悟を固める自信につながりました。


Web口座に変更したこと
現金払いを可能な限り減らしたこと
固定出費を把握したこと
固定出費を見直したこと
総資産を把握したこと
積立NISAを開設したこと

以上が、「本当の自由を手に入れる お金の大学」を読んで行動したことのすべてです。
本書の内容の半分も実行に移せていませんが、それだけでも効果は実感し、数字にも表れ始めており、嬉しく感じています。


次の目標:奨学金の完済

そもそもの始まりは奨学金の存在でした。
これは手強いです。2030年に完済するそうです。
しかしこれを完済するとなると、生活が崩壊しそうです。
となれば、②稼ぐ:収入を増やす
にチャレンジしてみたい。

メルカリやnote、やってはいますがまだ弱く、あと一歩勇気が足りないといったところです。
外に出られない今こそ、自分を見つめる機会と捉えて、もうちょっと頑張ってみようと思います。

長々とお読みいただきありがとうございました。よろしければスキやフォローをお願いします。
それと、両@リベ大学長「本当の自由を手に入れる お金の大学」もぜひ読んでみてください。きっと損はしませんよ。

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