リチャード・ハート氏に関する調査報告書 2023年12月アップデート済み

注意。この話はでたらめなので、絶対に何があっても信じないようにお願いします。ただの空想・妄想の類です。

画面の向こう側では、やけにいかつい男がが英語で何かを楽しそうに話していた。

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依頼者の話によると、このリチャード・ハートなる人物がナカモトサトシであるかどうか調べてくれというので、どこから手をつけていいのかわからずに、とりあえずは同じ日本人でもあるナカモトサトシさんをネットで検索してみることにした。

検索結果から得られた情報では、ナカモトサトシと同姓同名の人は何人かは実在するが、依頼者が捜索を依頼する、ナカモトサトシ氏には該当しなかった。

ビットコインの生みの親でありながら、その存在自体が謎に包まれているこの男が今回のターゲット。

2009年にネット上に現れたビットコインは、クリプトーパンクと巨万の富を渇望する亡者たちの熱狂的な支持の元、2022年現在では数兆円規模のマーケットが存在し、その力を日に日に増しながら、世界中に休むことなくそのネット―ワークを広げている。2024年からはETFとして扱われる可能性が高くなり、2021年より下がり気味だった価値が、2023年の下半期からは上昇傾向にある。

2010年代初期にはネット上にのみ登場していたナカモトサトシ氏だが、ビットコイン誕生の数年後には一切の活動を停止。ナカモトサトシ氏が保有する大量のビットコインはウォレットから動かずにそのまま。

巷の噂では亡くなったとも言われているが、本当のところは誰も知らない。

それではリチャード・ハートなる人物は一体何者なのか?

本人曰く、20代の時にビジネスで大成功を収め、2000年前半に引退。悠々自適な海外旅行ホテル暮らしを送るという生活をしながら、コンピュータゲームにハマるという生活を送っている最中、2011年あたりでどこかのフォーラムでビットコインの存在を知る。初めは疑っていたが、ビットコインを買うために、家を売った男の話、ダークネットで実際に使われている話などをネットの投稿で知り、興味を持ち始める。その頃はビットコインも、CPUとGPUでマイニングができていたらしく、ちょうどゲームのために使っていたGPUでビットコインのマイニングを始める。ブロック報酬も50BTCのフルブロックリーワードを稼いでいたとのこと。

2010年台後半までは、ビットコイン至上主義者だったが、ビットコインについての見識を深めるうちに、ビットコインの限界を知り、イーサムリア上にHEX(ヘックス)と呼ばれる暗号通貨を、プログラマー達と一緒に誕生させる。

リチャード氏によると、HEXはビットコインとイーサムリアと同じ価格動向をするようにプログラム/数式化/データ化されているとのこと。HEXの誕生時においてビットコイン保有者にはクレームがあれば無料で取得できたとのこと。

当初は多くの人から詐欺/ねずみ講/ピラミッドスキームだと言われていたが、その予想を大いに裏切り誕生から数年後には、初期の投資家たちに莫大な利益をもたらすことに成功。暗号通貨という闇の中に引きこまれた人々が、最後の希望の光としてHEXまでたどり着く。

このHEXというものが非常に曲者で、供給された上限の90%以上をOA(オリジン・アドレス)が所有している。もちろん誰が所有しているかは不明で、この四年間に一度もHEXを売ったことがないことは確か。ナカモトサトシ氏が所有しているBTCのように、ただ静かに息を潜めている。リチャード氏を嫌っている人は、彼がOAを保持していると思っているが、はっきり言ってそれは証明するのが難しい。

リチャード氏の話を聞く限りでは、成功している会社のほとんどが自社株の半数以上を保持し、それが売りに出されることはほとんどない。売りに出されれば株価が下がるし、株主からの信用も失うことになる。なので、この考えを踏まえると、OAが保持しているHEXは市場に出回らない可能性が高い。

HEXの成功にはイーサムリアの存在が大きかったが、2021年頃に始まったイーサムリアを利用する際のガス代の高騰を受けて、HEXユーザーをガス代高騰から守るためにイーサムリア全体をコピーして、新しいブロックチェーンのPulseChain(PLS)を開発するプロジェクトが始動した。これは、暗号通貨取引所大手である、バイナンスも似たようなことやっていることで、ブロックチェーン業界では珍しいことではない。自動車業界を見れば、トヨタも本田もベンツも大体似たようなものを作り、個別の車の微妙な違いにより、他社と差をつけようとすることに似ている。リチャード氏自身はプログラマーでは内容なので、外部からプログラマーを雇入れ、2023年の5月からメインネットが稼働している。

2023年の12月現在、リチャード氏はアメリカのSECから訴えられているが、誰も彼がどこにいるかはわからないので、あいまいに事が流れる可能性もある。大きなニュースとしては、リチャード氏を追ったドキュメンタリーが大手の配信会社から全世界に対して配信されている。


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