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【42日目】2分の芝居を1日1本、50本書いていくnote 『東京脱出マニュアル』【#てれアクト】

家で1人で、誰でも演じることが出来て、スマホがあれば撮影も配信もできる、2分20秒以内の1人芝居企画「てれアクト ~workfromhomeactors~」
そんな「てれアクト」のための脚本を、劇作家モスクワカヌが1日1本、50本書いていくnoteです。
42日目の脚本は有料noteとして公開致します。
以下にあらすじと脚本の一部を掲載しておりますので、ご参照ください。
記事をご購入いただくと全文が読めるようになっております。

42日目

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東京脱出マニュアル

〇登場人物
 地方に行く予定の人が一名(性別は問わない)

〇あらすじ
 親族の見舞いのため、緊急事態宣言中の東京から地方へ行こうとしている親子が、地方で都内から来たとバレないための対策を電話で話し合っている。手荷物は最小限に、服装も地味に、でも黄色くしたばかりの髪の毛は黒に戻したくない。都民が敬遠されてた時期の、ゆるい東京脱出マニュアル。

〇脚本冒頭


   室内。電話の着信が鳴り、人が電話にでる

 もしもし。あ、お母さん? うん、うん…明日、大宮駅に8時半ね。新幹線の時間、何時だっけ? …はーい、了解です。

 うん、大きい荷物は宅急便にだした。明日は手荷物リュックだけ。…いや、大丈夫でしょ、リュックなら。旅行だとは思われないでしょ。…大きめの手提げのほうが疑われない? 今、東京から来ましたって思われたら大変じゃん。…いや、お洒落とかしていかないし。何の心配をしてるの。普通の恰好でいくよ、旅行じゃないし。…明日の服? え、そこまで? …麦わら帽子とジーパンと、あとあのオレンジのシャツ。…そう、肩でてるやつ。ジーパンはよく履いてるダメージジーンズの…え、ダメ? 

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