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クリスピー・トリーツを作ってみたけど買ったほうが美味い

クリスピー・トリーツというお菓子をご存知だろうか

クリスピー・トリーツとは、私が小学生の頃に発売された、ライスパフをマシュマロで固めたようなお菓子である。甘い独特の香り、さくさく、ふわふわで癖になる食感。口に入れると、優しい甘さがとろけるよう。スーパーのお菓子コーナーではスニッカーズのあたりに並べられ、当時はCMもよく流れていた。

子どもの頃、このお菓子が大好きだった。見かけるたびに食べていたのだが、いつの間にか店頭で見かけなくなってしまった。どうやら、もう輸入していないらしい。

いまでも無性に食べたくなるクリスピー・トリーツ。その旨をSNSで呟いてみると、ネットの友人にAmazonで販売していると教えてもらう。

まさにこれだ!!しかし値段が値段なので躊躇する。
当時の値段を忘れてしまったが、こちらは54個入りで5000円前後。まぁまぁまぁ…。1つあたりのサイズの違いはありそうだけど、アメリカから輸送してもらって送料無料なら良心的じゃないかな。
しかし54個……5000円払って54個届くのか……。「久しぶりに食べた〜い!」と言うにしては規模がちょっとデカい…。

ネットで検索しているうち、ちらほらとレシピのようなブログも目にするようになった。アメリカでは一般的なおやつらしい。そう言えば、このお菓子を知ったのも、NHK教育テレビの海外番組で子どもたちが「べたべたお菓子のできあがり〜」と言いながら作っている映像だった。
そのあとクリスピー・トリーツが販売し始めたのだ。
そうか〜家庭料理なのか。私も作れるかもしれない。

というわけで、それっぽい材料を集めて制作することにした。


材料

にんじん収穫祭

・ライスクリスピー
ライスクリスピーってなに!?と思ったら、ケロッグで出しているお米のシリアルらしい。見たことねぇな。また簡単に手に入らなそうなものが……。
というわけで、駄菓子の「にんじん」で代用する。

・マシュマロ
デカいやつが見切り品で40%くらい値下げされていたので買っちゃった。

・バター
切れてるバターが好きです。さっと使えるから。

・はちみつ
これ、レシピによって入れたり入れなかったり、まちまちなんだけど。当時食べた記憶を思い返してみると、ほのかに甘い香りがしたんだよね。バニラビーンズの可能性が高いけど。はちみつを入れてみる。


調理開始

 バター20gを溶かした鍋に、マシュマロをドーン!
焦がさないよう弱火で溶かしていく。

どーん

溶けてきたら、ヘラで潰しながら混ぜていく。

う〜ん。溶けてきたけど、なんか既視感がある……。
なんか……あれだ……自然薯じゃない?

子どもの頃、友達が山でめちゃくちゃでかい自然薯を掘り当て、新聞に載ったことを思い出しながら混ぜていく。

いい感じに溶けたら、にんじんをどんどん投入する。にんじんの開封作業がいちばん面倒かもしれない…。
マシュマロはすぐに固まるので手早く混ぜ、クッキングシートをひいた型に流す。上からクッキングシートを乗せて、手で軽く押して平らにする。

熱いので注意!ミトン必須。

粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし、包丁で切り分ける。


完成〜!!!

出来上がりは…………

おお………。
クリスピー・トリーツと言われればクリスピー・トリーツだが、どちらかと言えば、雷おこし寄りだな……。

たまたま家にあった「冷やしあめ」と並べてみると、おばあちゃんちのおやつ感が、なお一層強まった。

お味の方はどうだろう。
ぱくっ………うっ……………硬っ!!!!!
完全に雷おこしだ!!!!

まず、硬い。めちゃくちゃ硬い。クリスピー・トリーツのふわふわ感が皆無になってしまった。適当な分量で適当に混ぜたのが良くなかった。マシュマロに火を通す際、煮詰めすぎたのかもしれない。
そして、ライスクリスピーの代用である「にんじん」が思ったよりも強い。ライスクリスピーじゃねえ!俺はにんじんだ!日本人だ!!と主張しているが、ほのかな甘みと粘度が加わることで、おこしとしてまとまっている。そう、これは、おこしだ……。

夫にもひとつ食べさせたところ、「なにこれ?雷おこし作ったの?」と言われた。ですよね。

総評

本物の味が食べたくなったら、買うのがいちばんです。
一般人の思いつきでは、企業努力には到底敵わないですね!


おわり

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