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ss書き方講座

オタクにssを書かせるために恥を忍んで講座を開きます。といっても、僕もまだ5、6本くらいしかss書いてないので、その道の人からしたら『ssのすすめ』以上にガバの散見される文章になるでしょうが、許してください。

0.はじめに

この記事では、個人的なssの書き方をトピックごとに語ります。あくまで個人のやり方であり、合わない人もいるかと思いますがご了承くださいね。では、『ssのすすめ』おまけ、ssの書き方講座を開講します。

1.書きたいものを考える。

読んで字の如くです。まずは自分がどんなジャンルで何を書きたいか考えましょう。書きたいものじゃないとモチベが上がりませんからね。
例を挙げると、
ほのぼの百合ssが書きたい!

シリアスなsfのssが書きたい!

君の◯はみたいなssが書きたい!

などなど。
自分がこれ読みたいから自作する!みたいなのもアリです。

2.ssのエモいシーンを思い浮かべてみる。

書きたいssが決まったら、そのssでどんなシーンを書きたいのか思い浮かべてみましょう。

恋愛系だったら、デートしてイチャイチャしてるところとか。

ほのぼの系だったら、公園でまったりだべってるところとか。

ファンタジー系だったら、その世界に暮らす人たちの生活とか。

前記事でちょろっと書いたssで言うなら
ーーーー
後輩「あうぅ…あ、あーん」パクッ

先輩「どう?」

後輩「美味しいですけど…恥ずかしぃ…」

先輩「ふふっ、顔真っ赤だよ?」
ーーーー
この「あーん」のやりとりとか。

話の肝となるエモシーン(エモ場面)を思い浮かべておくとぐっと書きやすくなります。

3.全体の流れを考える

エモシーンを思い浮かべた後は全体の流れを考えましょう。
基本的にはエモシーンに自然に繋がるように考えていけばいいでしょう。これも前記事のssで説明しますと、

「あーん」のやりとりがしたい

「あーん」が映える食べ物はケーキだよなぁ

ケーキ食べる場所ってどこだ?

カフェで佇んでる感じがいいなぁ

どうやって「あーん」させる?

何かお詫びの軽い感じにすればいいか

何で「あーん」させたか?

相手のケーキ食べたかったからって茶化してて実は恥ずかしがってるところが見たかったとかエモいな

的な感じに。
僕はあんまり長めのss書いたことないですが、長めのやつはエモシーンを何個も用意して同じように繰り返せばいいと思います。ただし超難しいです。

4.書き出しを作ろう

話の流れが決まったら実際にssを書いてみましょう。ここで大事になるのは書き出しです。起承転結でいうと起ですね。
なぜ書き出しが大事かというと、ssは基本的にキャラの会話で進行するので、書き出しさえできてしまえばあとはキャラに会話させていけばいいからですね。
これも前記事のssで説明します。
ーーー
先輩「いい雰囲気だね、ここ。紅茶もケーキも美味しいし」

後輩「はい…お気に入りの隠れ家なんです」
ーーー
この2人の会話から、何となくカフェかなんかでお話ししてるっぽいぞって伝わりますよね?
このように書き出しで状況を説明(あるいは示唆)するようにしておくと話を転がしやすくなります。
このssは短めにするため最低限伝わればいいかって感じで書いてるので、もう少し詳しめに書き出してもいいかもしれません。

5.会話を書こう

書き出しが完成したらいよいよssの要である会話を書いていきましょう。
ここで注意すべきなのは、『自然な会話になるように書く』ということです。
ここでいう自然な会話とは、内容がどうこうということではなく『会話として自然に受け入れられる』ということです。内容は頭おかしくても会話をしてると認識できればokです(わかりにくかったらすみません)。
そのために個人的に気をつけてることを3つ挙げます。

1つ目は『長々と喋らせすぎない』こと。
例えば、ケーキを食べにカフェに行く。どれくらい時間かかるか。という内容の会話を考えます。

まずダメな例
A「ケーキ食べにカフェ行こうよ。ここから歩いてどれくらいかなぁあそこのケーキ美味しいから並ぶかもだね」

B「いいですね。15分くらいですかね」

若干不自然な感じがわかりますでしょうか。Aが一回の「」で喋りすぎているんですね。そのせいでBの返事も不自然になっています。

次に修正した例
A「ケーキ食べにあそこのカフェ行かない?」

B「いいですね。行きましょう」

A「ここからどのくらいかかるかなぁ、あそこのケーキ美味しいから並ばなきゃかも」

B「うーん、並ぶの込みでも15分くらいですかね」

さっきよりは自然な感じですよね?
このように一個の「」にたくさん詰め込みすぎるのではなく分けて分けて喋らせると自然になります(当社比)。

キャラが1人で喋り続ける(例えば演説や告白など)場合でも、いくつかの「」に分けて喋らせるといい感じになります。

2つ目は『キャラをブレさせない』こと。

これはわかりやすいですね。キャラ(例えば口調など)がブレブレだと会話してるこいつは誰だよってなって不自然になります。キャラが立ってなくてしかもブレブレのssはクソです。つまらない。気をつけましょう。

3つ目は『発言の許容範囲は意外に広い』ことです。

なんか急に難しくなったなって思う人もいるかと思いますが、これ以上に的確な表現が見当たりませんでした。
これは特に2次創作で顕著なんですが、要はキャラ名が「」のすぐ横についてるおかげで意外とキャラの崩壊が起こりにくいってことです。
流石に語録とか喋らせるとアレですが、クールなキャラに甘えさせたりとか、いわゆるらしくない言動が少しくらいなら許容されます。
書いた後に読み返して大丈夫だなってなれば許容されてるとみていいでしょう。
以上3つに気をつけていれば問題なくssが書けると思います。

6.細かな注意点などなどまとめ

箇条書きで書いていきます。
・最初は登場人物が2人のssがオススメ
いきなり3、4人も出て来るssを書くとセリフのバランスがとれず糞ssになりがちです。

・最初は短めのssで
1作目とか2作目に長編ssを書こうとすると、モチベとか文章力の問題で長い時間かけた割に糞みたいなssが完成します。最初は短めの方が無難でしょう。

・最後にざっと読み返してみる
書いてる途中は気づかない小さなミスが結構見つかります。やっておいて損はないです。

・口調や性格、言動など最低限意識すべき事柄は把握しておく。
よく知らない既存のキャラ、設定が曖昧なオリジナルキャラを用いるとキャラに芯が通らないふわふわしたssになりがちです。見識を深めたり設定を練りましょう。

・どんなオチにするかは漠然とでもいいので決めておく
決めておかないとオチだけで2、3日もってかれます(経験談)

7.投稿場所について

ss書いたら皆んなにも見て欲しいと思うのは自然な感情です。そういう時はss速報vipというサイトに投げてみましょう。書いた人を特定されたくなければ匿名で投げることもできるのでオススメです。

8.何で書けばよいか

ssは基本的にパソコンやスマホで書くのが手直しもしやすくて良いですね。
パソコンだったらWordとかメモ帳、スマホだったらメモアプリか何かに書けば良いでしょう。ちなみに僕は『iテキスト』っていうアプリを使ってスマホで書いています。文字数を確認できるのでオススメですね。

9.最後に

ざーっとssの書き方を語ってきましたが、こんな文章は参考程度にしてとりあえず1個、何かしらssを書いてみてください。その経験から学ぶのが多分1番ss力向上につながるので。
じゃあこの文章で何を伝えたかったかというと、

オタクはssを書け!!!

ということです。書いて。
というわけで、稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございました。この講座の受講者が一人でも多くssを書いてくれたら嬉しいです。